資産1億円の前に考えなければならないライフプラン(キャリアプラン)について

東京在住の40代の男性が月17万円(手取り)で生活できますか?

普通の年収、400-500万円位で、資産1億を作るのはまず無理だろうと思っていたが、実在するようだ。株式関係情報誌で知ったのだが、その方は東京在住の40代の男性で、何と年収300万円台から株式投資で2億円以上を蓄財することに成功したのだ。

当然、それまでの生活は極めて質素で、手取り25万円の中から毎月8万円位をコツコツと株式中心に積立投資を行い、40代で5000万円を蓄財し、その後アベノミクス相場の恩恵も受け、2億円以上に増やすことに成功されたのだ。

ということは、毎月17万円で生活していたわけだ。

質素な生活は好きですか?

もちろん、この方は独身で持ち家も無いし、車も持たない。株式投資を除くと、まあ、趣味と言えるものは飲むことくらいか?(もちろん飲むと言っても、月2万円程度であって、外資系金融のように高い銘柄ワインを開けるようなことはない。)

株式投資に成功し、資産価格が2億円を超えても配当金中心に質素な生活スタイルは変えていない。

他方、お金をかけるところにはかけていた。

それで、凄いなあと思ったのが、少ない手取りの中でも外資系金融機関の人間よりもお金を使っていた項目がある。それは、新聞代だ。日経新聞の他、日経金融新聞と株式新聞を購読され、月の新聞代が1万6千円位であったそうだ。これって、手取りの1割である。さすが成功する人は単なるケチではなく、必要なものには投資をするのである。

桐谷さんのような配当生活を目指す人達も実在するようだ…

株式投資の中でも、配当生活を夢見て、倹約しながらコツコツと積立投資に勤めている人たちは実在するようだ。株式関係のブログを見てみると、セミリタイアを目指して今は(大抵は薄給の)サラリーマン生活をしながら、10年、いや、20年先の配当生活を見据えている人たちの暮らしぶりがうかがえるが、その実直っさと質素さには頭が下がる思いがする。

港区の住まい、別荘、フェラーリ、シャトーもののワイン、オーデマピゲ、ミシュランの星付きレストラン、ジョンロブの靴、ファーストクラスでの旅行、ブラックカードなどが好きな人は、別の戦略を考えないと…

自分のようなバブル世代は基本的に贅沢や名前のあるものが大好きである。手取りの3割を積立投資に回すなんて無理っぽいし、20年以上も貯めた資産を取り崩さないという生活はできそうもない。

そうなると、積立投資メインで1億貯めるのは向いていなくて、別の戦略を考えなければならない。

具体的には、外資系金融機関で成功して、ボーナスから千万単位で貯金をしたり、まとめて入るストックボーナスと退職金を貯蓄にまわしたりする方法が一つ。あるいは、起業をして短期でサクッと売却することに成功する方法。もちろん、メルカリのような有望なメガベンチャーに早期で入社して十分なストックオプションをもらうことだろう。

そのような生活を狙うと、結局生活水準が高騰するし、ベンチャー経営者と人脈を作ろうとすると交際費的なものが結構かかるだろう。

蓄財するためには、収入と支出(P/L)と資産の運用(B/S)をどうするかについて考える必要があるのだが、その大前提として、ライフプラン(キャリアプラン)をどうするのかということを考える必要がある。自分自身は、大きな収入を稼げる自信は無いが、質素倹約が得意でコツコツやることには自信があるのか、贅沢志向で倹約はできないが、ホリエモンのように大きく稼ぐ能力には自信があるのか見極めなければならない。

多くの人は極端ではなくその中間だから中途半端にならないように戦略を練ろう。

もちろん多くの人は、倹約をやっても無理目なダイエットと同じで続かないし、ある程度の贅沢もしたいだろう。かといって、ホリエモンのような商才がある人はごく少数だ。結局、その中でどのようなバランスをとって運用していくのか考えなければ資産管理はうまく行かないのだ。