自分がもし大学生だったら、就活に備えてやっておきたいこと3点

自分が大学生であった当時は、数十年前の大昔で、リクルーター制の全盛期。出身校で大体勝負がついてしまう。もっとも、興銀とかは人気で東大、一橋、早慶でもゴロゴロ落とされていた。

ところが、今は学校名だけでは安心できないようだし、反対に、キッチリとしたスキル・能力を伴えば、学校名を逆転できるチャンスも大きくなっている。

そこで、自分が大学生であれば就活に際して採っておきたい戦略を3つ考えてみた。

1. 英語は就活における最高の資格なのでTOEIC900を取っておく

実は、英語は就活において使える普遍的かつ最強の資格である。何故なら、他のトップクラスの国家資格というと弁護士(司法試験合格)だが、ロースクール制度が採用されている今日では、就活時点において取りようがない。予備試験というのもあるようだが、極々少数の在学中の合格者はいないので、実際に競合することはないだろう。次に公認会計士試験であるが、こちらも大学3年生の春から秋の時点で合格する学生の数は無視していいほど少数であろう。

となると、他の資格、例えば簿記1級であればTOEIC900の方が遥かに賢く見えるだろう。もちろん、宅建とかFPとか証券アナリスト程度の軽量級の資格は意味がないだろう。

実際、何十年も昔でも英語ができる学生は就活で有利であったし、入社後の配属でも優遇された。例えば、同じ慶応大学でも、多くがリテール営業で四苦八苦しているところ、英語堪能な学生は最初から国際何とか部に配属されていた。

資格は数行でアピールすることが明確にできる。例えば、同じ早稲田大学商学部の学生がいたとして、片方はTOEIC900、もう片方は英語系の資格無しであれば、書面の上でかなりの差がつくのではないだろうか?

それに、TOEICは他の国家資格のように合格、不合格のゼロイチではなく、頑張った分だけスコアに反映されるので無駄にならない。

2. プレゼンテーションの勉強をしよう。

基本的には、自分の言いたいことを分かりやすく筋道を立てていえるかということだが、これができない人が社会人になってもいかに多いことか。日本語は結論から言わないため、日本人は特に苦手だという意見もある。

プレゼンテーションスキルは、就活だけでなく、将来のビジネスや転職活動でも使える汎用性の高いノウハウである。

問題はどうやって勉強するかということであるが、書店に売っているプレゼンテーションの本を読んで勉強し、TEDなどの実例を見ることだ。

いざ就活だといってから始めても、なかなか身に付くものではない。大学生の早いうちから意識的に学習したい。

3. PVが一定数あるブログを立ち上げる

これが結構面白い武器になると思われるのが、ブログである。ビジネスとは直接関係なくても、会社の人に対して説明できるようなジャンルで、一定数のPVを有するブログを持っていれば結構な差別化要因となる。

例えば、鉄道関係でもいいし、ゲーム関係でも構わない。あるいは、株式取引の一部(例えば小型株セクター、外食セクター等)に特化したようなサイトでも構わない。

一定以上(月間数万PV)の集客力を誇るブログを持つということは、何といっても情報発信力があるということだ。また、文章力や編集力も持っているということだ。サラリーマンの場合、特に採用に携わるおじさん世代はこのような能力がある人は少ないので、差別化できるスキルになるのだ。

上記の3つは、一朝一夕にはできないので、早めに用意をしたい。