BMW(特に8シリーズ、M3、M4等の1000万円超モデル)を買う人の年収と職業について。ベンツと比較してどうか?
1. BMWのラインナップ(ベンツとは異なる)
①3シリーズが主流
ベンツと並ぶドイツの大手高級車ブランドであるBMWであるが、
もともとは比較的小型のスポーツカーを主流としていたこともあり、
ラインナップはベンツのそれとは異なっている。
最近は、変わってきているようであるが(Cクラスが主流になりつつある)、
ベンツというと、Eクラス、Sクラスの大型モデルが半分以上を
占めていた。
他方、BMWは今でも圧倒的に3シリーズが主力である、半分以上は
3シリーズのようだ。
②ベンツのEクラスと、BMWの5シリーズは違う?
ベンツのEクラスは大型化と、SUV人気等に押され、近年では人気が
落ちてきているようだ。実用性にも面白みにも欠けるということで、
CLSという同プラットフォームのスポーツクーペを販売しているのが
その証左のようだ。
他方、BMWの5シリーズはまだまだ人気のようだ。
というのは、BMWの7シリーズというのがベンツのSクラスと比べると
マイナーな存在であり、3シリーズよりも上を買いたいという人は
7シリーズという選択肢が無いため、5シリーズに流れるようだ。
(なお、5シリーズについてはこちらの過去記事もご参照ください。)
2. BMWの1000万円超モデルについて
①5シリーズは1000万円以内で購入可能
3シリーズには飽きた。或いは、年収、年齢が上昇し、もう少し上のモデルを
買いたいというBMWファンには、5シリーズという選択肢がある。
そして、上述のように、BMWのラインナップの中では、7シリーズが
マイナーなので、5シリーズというのはイケているモデルということである。
実際、大型化に伴い、全長は5m近く高級感もあるので、見栄え的には
何の問題も無い。
しかし、5シリーズの場合は、諸費用を入れて800万円位で十分購入可能で
あり、1000万円も用意する必要は無さそうである。
②8シリーズはどうか?
5シリーズよりも上となると、8シリーズという2ドアクーペの
最上位モデルがある。
しかし、こちらは諸費用込みだと2000万円位になってしまい、
少々予算オーバー気味である。
同じ2000万円を出すのであれば、ポルシェカレラとか、
フェラーリカリフォルニア(中古)の方が、リセールヴァリューが圧倒的に
高いので、そこは考えてしまう。
②Mシリーズ(M2、M3、M4、M5、M6)
5シリーズよりも予算はある。しかし、8シリーズじゃ少々予算オーバーという
場合には、Mシリーズがある。
ベンツでいうとAMGに相当するモデルだ。
これの3シリーズベースのM3、M4であれば、諸費用込みでも十分
1500万円以内に収まる。
また、もう少しコンパクトでもいいというのであれば、M2が
丁度1000万円位なので、こちらもおススメということだ。
3. BMWの高額モデルの購入者の年収と職業について
①法人は比較的少ない?
高級車というと、自営業の会社社長、或いは、医療法人化した開業医が
法人名義で、ローンやリースを使って、節税目的も兼ねて経費で
購入というパターンが想起される。
8割方が法人名義での購入という。
(マセラティについてはこちら)
しかし、BMWのMシリーズあたりの購入者は、法人名義での購入割合は
そこまで顕著では無いという。
もちろん、いることはいるが、半分弱位ではないかということだ。
この点は、同じスポーツカーという観点では、フェラーリ(但し、新車)
と似ているなと思った。
(フェラーリについてはこちら)
②ローン金利は3.95%が基準だが、お得なキャンペーン金利も
購入方法として、ローンを併用する場合には、金利が気になるところである。
外車の場合は、3.90%あたりの金利水準が多いようだが(平成31年2月時点)
しかし、1%とか2%台のお得なキャンペーン金利も使えるようであり、
購入の際にはこうしたものをうまく活用したいところだ。
③職業について
職業については、上記の法人名義での購入割合にも関係するところが、
日本の典型的な金持ち層である中小企業の社長、開業医に限定されないようだ
Mシリーズについては、結構会社員が多いという。
(もちろん、外資系等、高収入のサラリーマンなのだろうが…)
実際、年収1500万円以上であれば、残価設定ローンと低金利を組み合わせると
買うことは不可能ではない。
本来、1000万円以上のクルマを購入するのであれば、年収2000~3000万円は
欲しいところだ。
しかし、クルマに掛ける年収の割合が高くてもいいというのであれば、
年収2000万円未満でも物理的に購入は可能である。
BMWのMシリーズの購入者の特徴は、「とにかくクルマが好き」という
タイプが多いそうなので、年収1000万円台でも頑張って購入している人が
結構いるということのようだ。
③BMWの年齢層は比較的低い
ベンツのSクラス、マセラティ、ポルシェのカレラなどは、
50代、60代が多く、年齢層は高めであるようだが、
BMWのMシリーズの場合は、30代や40代も多く、年齢層は幅広いということだ。
やはり、クルマ好きが買うということで、頑張って若くで購入しようという
人がいるのだろう。
感想
BMWの3シリーズは、小型でステアリング性能が高く、狭い途が多い
日本の都市部にはピッタリのクルマなのだが、バブル期から
「六本木のカローラ」と揶揄されたりして、プレミアム感に
欠けるという弱みもある。
今ではますます3シリーズは普及しているので、BMWでインパクトの
ある高級車ということでは、Mシリーズ、更に予算があれば8シリーズが
いいだろう。
年収は2000~3000万は欲しいところであるが、頑張って、1000万円台で
購入している人も多いので、若い人で車好きの人は狙っても
いいのではないだろうか。