リーマンショック前に、外銀の若手の間で流行ったBMW5シリーズ。今は何が流行りなのだろうか?

1. 今の若者は車に関心が無くなったというが…

若者の車に対する関心が弱まってきているという。

確かに、ポルシェやフェラーリは50歳以上のオーナーが多い。

バブル世代(1960~1969年生まれ)とそれより上の世代は、

車がステイタスシンボルであったので、今でも車に対するこだわりは強いようだ。

 

とはいえ、かなり昔の話であるが、

リーマンショック前の好況期(2004~2008年頃)においては、

外銀の若手(20代のアナリスト或いはアソシエイト)の間でも、

高級車を購入する者は少なからず存在した。

 

2. 何故か、BMWの5シリーズが流行りであった

当時は、MDになる前のVPでも、フロント部門であれば、

余裕で5000万円を越える年収であったため、見栄を張ってフェラーリ

(当時は今よりも安かったのだが)を買うこともできた。

 

しかし、さすがに、20代のアナリスト・アソシエイトだと

良くて3000万円位であったのでさすがにフェラーリを買うわけにも

行かず、BMWの5シリーズを購入する者が結構いた。

 

何故、BMWなのかというと、20代だとベンツはオジサンくさいのかも

知れない。それから、当時はポルシェのカイエンが流行っていたので、

SUVが好きな者はそちらを選択する者もいた。

 

3. 現在のBMW5シリーズは当時よりも巨大化したようだ…
www.goo-net.com

当時のモデルはこちらで、流石に十数年以上前のモデルであり、

前の前の型にあたるから、かなり古臭いデザインに見えるが、当時は

これが最新型であった。

 

新車の本体価格が600万円代であったので、

オプションとか好きなものつけて、諸経費込みでも、BMW

値引きもあるので、トータルで800万円もあれば買えたはずだ。

 

当時の外銀の年収水準からすると、余裕であり、ローンを組む必要すら

なかったはずだ。

(もちろん、当時は生活も派手なので、それほど貯蓄は無かったのかも

知れないが。)

 

それに対して、最新版のBMWの5シリーズはこちらだ。

bmw-japan.jp

 

こちらの方がデザイン的にすっきりした感じがする。

でも、何故かサイズは一回り大きくなっており、

全長は5m近く(4945mm)、全幅は1870mmとなっている。

当時の7シリーズに近い。

 

また、値段も上がっており、車両価格が800万円を超えており、

オプションを好きに付けると、最終的に900万円を越えるぐらいだろうか。

 

まあ、この百数十万円位の値上がりは仕方がないが、

外銀の20代の若手社員の年棒水準は当時よりも明らかに低下している。

とにかく、ボーナスの水準が減っているので、アソシエイトでも

トータル年収が2000万円に届かない場合も珍しくない。

 

そうなると、貯蓄性向にもよるのだが、キャッシュでポンと買えるような

状況ではなくなってきている。

(他方、外銀の将来に対する危機感は当時よりも格段に強いので、

貯蓄性向は高まっている可能性がある。)

 

もう外銀を離れて10年以上が経つので、若手がどのような暮らしぶりを

しているのかはよくわからない。

転職エージェントや、外銀からバイサイドに来た者の話を聞く限り、

当時と比べるとネットで出ている諸情報の通り、外銀の年収水準は

大幅に低下しているようだ。

 

昔のように、羽振りの良い外銀の若手がフェラーリ(今だとトータルで

3000万円~)を買えるようになる時代は将来やってくるのだろうか?