リーマンショック前の好況期、年収1億超の外銀MDのバブリーな暮らし

※これは2003~2007年頃のリーマンショック前の好況期の話ですので、

当時は外部環境が全く異なり、今ではこのような暮らしは現実的には

ほぼ不可能である点、ご留意下さい。

 

1. 学生の憧れの外銀の暮らしは、「昔は」本当に凄かった!

新年早々ということで、景気がいいというか、バブリーな昔話を一つご紹介。

これは、知人の外銀(某欧州系証券会社)のMD、当時アラフォーの男性の優雅な

暮らしぶりを紹介するものである。

 

2. 住居について

外資系証券会社のMD(というかMDに限らないが)は、職住接近を好む。

彼はマーケット関連の職種であったっ為、出勤時間は早く、

朝7時前にはオフィスにいたので、職場から近い港区内のタワマンに居住

せざるを得なかったのだ。

f:id:blacksonia:20181228102518j:plain

※彼は実際には、港区内の別のタワマンに居住

 

彼は、当時、ありがちだがバツイチで再婚して子供がいたので、

ある程度の広さ(120平米位)が必要であったので、港区内のタワマンの

3LDKに暮らしていた。

賃料は、実は坪単価で見ると今よりは安く、80万円代であった。

 

2. 車について ~二刀流~

外銀のMDというと、「フェラーリ」ということで、面白くも

何ともないが、彼は車が好きだったので、それ以上であった。

f:id:blacksonia:20181228103106j:plain

※当時は当然ながらこの写真のモデルではなかった

もちろん、彼はフェラーリは所有していた。

ただし、当時は今よりも安く、新車で2000万円程度で購入できたので

楽勝であった。

 

ただ、クルマ好きの彼の特徴は、もう1代持っていたのだ。

f:id:blacksonia:20181228103315j:plain

※これは現在のモデルで、彼が当時乗っていたのはガヤルドというモデルであった

彼は、ランボルギーニがお気に入りで、休みの日は、主として

都内をランボルギーニでドライブするのが趣味であった。

これも、現在のランボルギーニのウラカンと比べると、値段は低く、

2000万円位ではなかったかと記憶している。

 

彼は、フェラーリランボルギーニの二刀流であったのだ。

EXITに成功したIT経営者が、フェラーリランボルギーニのいずれかを

購入するのはよくあることだが、両方とも持つのは珍しいと思う。

 

それから、蛇足であるが、彼は結婚して小さい子供がいたので、

奥さん用にベンツか何か(ジャガー?)、もう1台、ファミリーカーが

あったのは確かである。

 

3. 食について

これもいかにも外銀MD風という感じで、面白くも何ともないのだが、

彼はワインが好きであった。

 

もちろん、シャトー物が大好きで、この店(正確には、その前身の

「きつねや」という店)によく通っていた。 

tabelog.com

 

それから、彼は、洋食も和食も好きで、高級すし店で

日本酒を飲みながら寿司を食べることも得意であった。

f:id:blacksonia:20181228104353j:plain

※某ミシュラン店のうに

4. 小物について

基本、外銀というのはお金が好き、お金に執着心が強い人が出世しやすいので、

彼はお金も好きだし、それを使うことも好きであった。

 

男性はアクセサリーとか鞄には、女性のようなこだわりは無い代わりに、

「時計」が好きな人は多い。

 

彼の場合は、時計についてはマニアックな趣味はないが、

ブレゲ、ロレックス、カルティエ等、5~6個は保有していた。

その中では、これがお気に入りであった。 

www.rasin.co.jp

 

ロレックスの「青サブ」と呼ばれるもので、彼が持っていたのは、

ホワイトゴールドモデルで、当時で約300万円位だったと思う。

 5. 結局、当時の彼の年収は?

順番が前後するが、結局彼の年収はどうだったのかについて

振り返ろう。

 

外銀のMDのベースと呼ばれる基本給は、どこも大して差は無く、

2500~3000万円くらいであった。

リーマンショック後のボーナス規制の影響もあり、面白いことに、

ベースについては、当時の方が低かったのである。

(現在の、外銀MDのベースは3000~4000万程度)

 

ただし、今とは全く違うのがボーナスの水準である。

彼の年収が本格的に上昇したのは、1999年の第一次インターネットバブル

のあたりからである。

そこから、2008年初頭位まで、彼のボーナスは1億円以上あった

はずだ。最盛期には、ベースと併せて年収は2億円位はあったのでは

なかろうか。

 

しかし、計算が早い人はお気づきかも知れないが、外銀MDとはいえ

サラリーマンであり、税金はがっぽりと引かれ、経費が使えない点は

経営者とは全く異なる。

 

従って、ベースの分だけでは生活費は足りず、ボーナスが日常の

生活費や遊興費に使われていたわけである。

 

だから、健全にやっていれば、リーマンショックの時点でも

3億円以上はキャッシュがあったのだろうが、リーマンショックは想定外

だったので、おそらく1億円も預金は無かったのだ。

 最後に

これは昔の話で、今は外銀MDになったところで、彼の半分も稼げないことが

大半だろう。

 

まあ、彼のような贅沢な暮らしをする必要は無いが、反対に、このような

贅沢な暮らしがしたいというのであれば、外銀など狙わず、

IT系経営者を目指す方がいいと思う。