仮想通貨ビジネス無き後の、大物ブロガー達の収益源を考える

2017年の巨額の収益源であった仮想通貨ビジネスが終焉

2017年は仮想通貨が大いに注目された1年であった。何といっても、1年間で仮想通貨の価格が20倍になったのだから。そういった場合、仮想通貨への投資そのものではなく、仮想通貨を飯の種とする人たちも大儲けできる。その一つが仮想通貨交換業を対象とするアフィリエイトビジネスであり、大物ブロガーやアフィリエイターの中には、仮想通貨のアフィリエイト関連ビジネスだけで「億りびと」になった人たちがいる。

ところが、年初のコインチェックXEMの巨額流出事件を機に規制強化がなされ、仮想通貨のアフィリエイトは業界による自主規制がなされ終焉することとなった。

次のビジネスチャンスはどこにあるか?

そういった事情から、金融ビジネスにおいては、興味の中心はFX関連ビジネスになっているようだ。特に、自動売買という新しい取引手法を紹介するブログが目立つようになった。しかし、FXだけでは、去年の仮想通貨を補うに足るパワーは無い。

例えば、不動産関連はどうか?

次に来る大きな波に乗りたいところであるが、どういったところにチャンスがあるだろうか?一つの考え方としては、大きなビジネスであるにも関わらず、まだネットによる侵攻が進んでいない業種はどうだろうか?

例えば、不動産はどうだろうか?不動産テックという言葉はあるが、不動産関連のネットベンチャーはさっぱりである。賃貸でも分譲でも、ユーザーのニーズに合致した最適な物件を探し出すようなAIを駆使したマッチング・ビジネスとかがありそうだが、よさげな物件がタイムリーに開示されるインセンティブに欠け、手数料こそ下がったものの、街のリアルな不動産屋に行って物件探しをする仕組みが変わるような気配はない。

あと、リフォーム関係も情報が閉じられたブラックボックス的な業界であるのだが、面白いビジネスが登場する気配はない。

教育ビジネスはどうか?

インターネットに馴染みそうで、大した進化が無いのが教育業界である。Edtechという言葉が数年前に流行ったが、レアジョブというスカイプ英会話の銘柄が上場したが、株価的にもさっぱりでリビングデッド化している。Schooという会社も注目されたが、まだ上場されておらず、どうなったか不明である。

塾業界は少子化と言われつつも、子供一人当たりに投下する金額があがっているため、市場規模が1兆円程度でわずかながら拡大傾向にある。ところが、教室に来てバイト講師が教える、或いは、著名な予備校教師がサテライト放送をするというリアルの形態が主流のままだ。

個人経営の塾とかでも、内容的に、バイト講師が教えるようなチェーン店の塾よりも高度な授業を提供することは十分に可能である。従って、noteやユーチューブ、或いはオンラインサロンをうまく活用すれば、大儲けできる可能性はある。

例えば、英語でも数学でもエッジを効かせた教育内容でユニークな授業を展開できるのであれば、1万円の有料noteを1万部販売したとすれば1億円だ。あるいは、月1万円でオンラインサロンを開催し、1000人会員を集めることができれば年間で1億2000万円の収益も可能となる。

可能性はある分野だと思う。