メルペイコネクトの、経理担当或いは労務担当の求人から20代サラリーマンのキャリアを考える。その2

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先ほどは、どういう条件の人材が書面通過しやすいかを考えた。続いて、オファーをされたら行く価値があるかについて考察する。

前回は、注目のメルペイのポジションについて、どういった人材が書面通過できそうかを検討してみた。それでは、このポジションについてオファーをもらえそうになった場合、果たして行くべきかについて検討したい。

経理や人事のポジションは普遍性が高いが、あくまでも、主役ではなく脇役である。

ここで募集されているのは経理労務(人事)のポジションで、どこの業界、どこの企業でも恒常的に募集のあるポジションである。

しかし、留意しなければならないのは、ベンチャー企業の場合(外資系金融機関でも)、経理や人事の場合は端っこのポジションであって、役員にはなれない。また、新規事業とか子会社の社長にもなりにくい。要するに安定はしているけれど、アップサイドがないポジションである。

安定重視であれば、日本の大手企業にいた方がいい。それに、重厚長大メーカーとかだと、経理は端っこではなく、役員になることも可能である。

しかし、わざわざベンチャーを目指すということは、安定よりもアップサイドを取りたいからである。そうであるならば、その先を考えるべきである。

事業開発、経営企画、マーケティング等に異動することを狙うべき

ベンチャーの花形は、ビジネスの最前線に近い所である。エンジニア以外の場合では、事業開発、経営企画、マーケティングといった部門である。20代で経理や人事等の、いわゆるコーポレート職のサラリーマンは、このような部門に将来異動することを企図しなければならないのだ。

30を過ぎても人事や経理だと一生コーポレート職で終わってしまう

中途採用の場合、年齢というのは極めて重要なファクターである。とにかくどの部門でも若手に対する需要は強い。さらに、年齢がものをいうのは転職時だけではない。社内でのキャリアも同様で、30を過ぎると、新しい職種にチャレンジしにくくなる。

そりゃそうだろう、社内で人材の異動を考える場合、部門長や部長は、若くて優秀な部下が欲しいのだ。たとえ優秀であっても自分より年上だと使いづらいのは大手もベンチャーも一緒だ。

となると、20代のうちになるべく社内の花形部署に異動を狙う他ない。

もっとも、ベンチャーの場合は大企業よりは異動の希望は叶いそう

とはいえ、ベンチャー企業の方が異動の希望は大手よりは叶いやすい。大手だと、異動の希望の制度はあるが大抵見てもらえず、辞表を出して初めて聞いてもらえるというのが実情だ。

ベンチャーの場合は、そういった異動の希望の他、インフォーマルな社内の活動など、社内コネクションを作ればもう少しフレキシブルに異動は可能かもしれない。

いずれにせよ、優秀であることが前提なので、入社して2-3年は頑張るしかないのだろうが。