メルペイ(メルペイコネクト)で採用されるために必要なのは、経営者の採用基準を知ること。これはメルカリに限らず他のベンチャーも同じ。

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採用基準におけるベンチャー企業と大企業との違い。

大企業のサラリーマンがベンチャー企業への転職を考える場合に、必ず押さえておかなければならないことがある。それは、経営者の採用基準を把握しておくことだ。これは、大企業、或いは外資系企業の転職ではチェックしないものだ。

ところが、ベンチャー企業の場合はオーナー系が大半であり、採用についてもその個性が強く反映される。従って、そこを踏まえないと、ハイスペックで書面は通っても最後に落とされる可能性が十分にある。

面接で対応すべき、重要なヒントが明示されている。

例えば、こちらは一気に採用を開始したメルペイ(メルペイコネクト)の青柳社長のインタビュー記事である。検索していたら偶々見つかったのだが、「メルペイの採用で最も重要視するポイントと今後の戦略」が載っているのだ。

「ミッション、バリューへの共感度と親和性、カルチャーフィットを確認します。」

これを見ると、自分もそうだが、大企業或いは外資系しか知らない者からすると、「何じゃそれ?!」という感じがする。大企業でも外資系企業でも、ミッションとか社是のようなものはあるが、そんなものは単なるお題目であり、従業員ですら良く知らないからである。

ところが、ベンチャーはこれを重要視するということなのだ。

「その人が共感しているかは相手の目をみればわかります。」と厳しいことが書かれている。その場で適当なことを言ったところでバレてしまう。

さらに具体的に、

「最終的には、この人と1体1で話をしたとしたら、ペイメントが作り出す新しい社会について熱狂的にディスカッションできるかどうかを採用のポイントにしています。」ということだ。付け焼刃では太刀打ちできない。経理労務の専門職のポジションであっても、キャッシュレス社会、メルペイの決済サービスの普及によってどのような社会・暮らしになるのかを具体的にイメージでき、それを人に伝えられないといけないということなのだ。

ということで、メルペイ(メルペイコネクト)に真剣に採用されたいと思っている人は、少なくとも以下を勉強しないといけないだろう。

〇キャッシュレス社会の現状と将来像

 ⇒メルペイは中国のWeChatペイやアリペイに強く影響されているので、中国のキャッシュレス社会の現状について、ネットで情報を整理しておくこと。

〇日本のフィンテック・プレイヤーの現状分析

 ⇒特にライバルとなる楽天ペイとLINEペイの学習が必要である。できれば使ってみて、その感想を語れるようになれば尚良し。

〇なぜ、メルカリ(メルペイ)がいいのか?

 ⇒中国や日本の競合先を踏まえた上で、なぜわざわざメルカリ(メルペイ)が面白いと思ったかを説明する必要があるだろう。

このように考えると、本当にフィンテックに興味が無いと、落とされてしまう可能性は少なくないだろう。そのように考えると、自分は応募しても無駄な気がしてきた。