メルペイ(メルペイコネクト)とメルカリ、同じ経理担当なら、どちらに行くのがキャリア上得策か?
実は、人事、経理、法務などのコーポレート職はメルカリ本体で常時オープンである。
さて、8月28日にオープンになったメルペイ(メルペイコネクト)のポジションであるが、人事、経理、法務といったコーポレート職は、メルカリ本体でも通年採用している。それでは、20代の大手サラリーマンが、例えば、メルペイの経理担当のポジションへの応募に当たっては、メルカリ本体の経理とどちらが自分の将来のキャリアにとって良いか検討する必要があろう。
どっちが入りやすいか、メルペイとメルカリ本体。
まずは、こちらがメルカリ本体の経理担当の募集要項である。メルペイのそれと比較すると以下の相違点がある。
〇担当者(平社員)レベルでは2年以上の実務経験が必要
⇒メルペイは3年以上
〇歓迎条件として、金融機関、フィンテック業界という項目が無い。
⇒メルペイは金融機関、フィンテック業界出身者を歓迎。
これを見ると、若干、メルペイの方が条件が厳しめである。経験年数と現職の金融関連業界(或いはネットベンチャー)であることが要求されているのだ。
確かに、メルペイはフィンテック関連という絞られた世界を目指す会社なので、メルカリ本体よりは限定された従業員を求めるのだろう。
それでは、メルペイよりもメルカリ本体の方が入りやすいのか?
しかし、だからといって必ずしもメルカリ本体の方が条件が緩いので入りやすいということにはならない。条件が緩めということは、それにあてはまる人も増えるわけなので、その分候補者が増えることが考えられるからである。大学入試で5教科と3教科とでは必ずしも、3教科だけの大学が入りやすくないというのと同様である。
それに、メルカリ本体は知名度も高く、国内事業については好調なので、フィンテック関連のメルペイよりも人気が落ちるとは言えないだろう。
まずは、本当にフィンテックをやりたいのかどうかを考えるべき。
目先はメルペイに注目が集まるため、難易度はメルカリよりも高くなるかも知れない。しかし、それ以上に本当にフィンテックをやりたいかどうかを考えるのが先決である。一旦メルペイに入ると、途中でやっぱりメルカリ事業の方がいいとは言えないからである。そうなると、メルペイがフィンテックで勝てるのかどうか、勝てるとしたらいつかということを自分なりに分析しなければならない。メルペイ事業がコケてしまうと、自分のキャリアもコケてしまうということを十分に認識するべきである。
自分なら、メルカリ本体を選びたい。
自分は経理も人事もできないので、メルペイもメルカリも無理だが、仮にできるとすれば、メルカリ本体を選びたい。何故なら、メルペイのフィンテック事業は厳しいと思っているし、反対に、メルカリ本体は絶好調なので若い時の数年間のうちに学べることは大きいからである。
単にその時の流行りの職種・業種よりも、着実に身に着けることができるスキルや経験を冷静に分析すべきだ。