#平成最後の夏

今週のお題「#平成最後の夏」

平成最後の夏に見る故郷の海

私の故郷は自宅から瀬戸内海を臨める兵庫県の街である。生まれてから高校生までを故郷で過ごしたが、大学以降、何十年もずっと東京暮らしだ。もちろん、自宅からも職場からも海は見えない。

故郷には年に1回位は帰省するので、今年も故郷に戻り、淡路島を望むのどかな瀬戸内海の風景を楽しんできた。

首都圏で故郷の海を探そうとしたが…

私もアラフィフとセミリタイアが近づいてきたので先のこともいろいろと考えるようになった。最後は海が見えるところで暮らしてみたいなあと。

ところが、生活のことがあるので、いきなり故郷に帰るわけにもいかない。東京で働くことを前提に海が見える暮らしはできないものだろうか?

もちろん、東京湾は故郷の海ではない

東京勤務を前提に海の見える暮らしをしようと思えば、すぐに思い浮かぶのが、今流行りの豊洲、東雲、有明、お台場、勝鬨、築地といったベイエリアだ。しかし、私のいう海は瀬戸内海ののんびりとした海であって、東京湾ではない。しかも、ベイエリアのマンション価格上昇は著しく、億ションもザラである。

となると、次は湘南か?

湾ではなく、広々とした、ある程度の美しさをもった海が臨める暮らしができて、通勤圏ということを考えると、湘南だ。

さっそく調べてみたけれど、物件はあるのだが、海が自宅から見えるところは本当に少ない。ところが、1件、江の島からすぐの海が臨める新築マンションが販売されていることを発見した。そのマンションからはバッチリと太平洋が見渡せる。そのマンションの広告によると、海沿い(国道134号線)の新築マンションが供給されるのは6年ぶりだという。レアものではないか!欲しい!と思った。

海が臨める江の島の新築マンション。価格も東京に連動。

まず、チェックポイントは価格である。一番安い部屋は4000万円位であるが、80平米となると8000万円近くする。単価でいうと、1平米あたり100万円だ。数年前の城南地区や文京区あたりと同じ水準だ。オリンピック効果で東京のみが地価が急騰しているだけかと思いきや、周辺にも浸透してきているのだ。特に、この物件は海が見えるというプレミアムが付いていることもあるのだろう。

最大の問題は通勤が厳しい。

とはいえ、都内に住んでいれば、この価格は仕方がないと納得できる。より厳しいのは通勤事情の変化だ。

東京駅や六本木あたりに職場があると想定すると、城南地区とか文京区あたりからだとドアツードアで40‐50分くらいだ。ところが、先ほどの江の島の物件の場合、藤沢経由で東海道線経由が最速のようだが、それでもドアツードアで1時間半くらいかかりそうだ。ということは、一日当たり1時間半あたりも通勤時間が余分にかかることとなってしまう。

望まれる副業の緩和!

結局、収入を維持しようとするから東京都心部で働くことを放棄できない。

しかし、フリーランスや副業で十分に稼ぐことができれば、海を臨める生活にぐっと近づくことができるのだ。

平成も最後になってきて、働き方改革の一環として「副業」の推進がなされるようになった。ところが、今から副業と言われても、何で稼げばいいのか、また稼げたとしても本業の足しになるほど稼げることができるかは、長年大手のサラリーマンをやってきた者にとっては今すぐには対応できない課題である。

結局、故郷の海を見る生活は、私が現役の間に実現させることはどうやら厳しそうだ。