20年以上にわたり合計100社以上の転職エージェントと付き合った自分が教える、転職エージェント選びの3つのポイント

転職成功のカギはとにかく数多くのエージェントにあたって、最大限の求人情報を得ること。

自分は15年以上に亘り、外資系企業に5社以上在籍しているため、延べ100社以上の転職エージェントと付き合ってきた。求人情報は複数の転職エージェント間で重なっている案件もあるが、そうでもない案件も少なくない。外資系金融の場合、節操なくありとあらゆる転職エージェントにサーチを依頼する会社もあるが、信頼できる転職エージェントを3社位に絞って依頼する会社も少なくない。

このため、少数の転職エージェントとしか付き合いがないと、いつの間にか良いポジションがオープンになっていつの間にか他の人の採用が決まっていたということを事後に知ることになってしまう。従って、とにかく数多くの転職エージェントにあたってみることが基本となるのだ。

とはいえ、全く使い物にならない転職エージェントもあるし、自分とは相性が良くないケースもある。従って、役に立たないと判断した転職エージェントは切り捨てていくことになる。最終的には、自分と相性の良いエージェントを5-6社見つければいいのではなかろうか。

そのための、転職エージェント選びのポイントとしては以下の3点が挙げられる。

1. 反応が遅いエージェントはダメ

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最初に片っ端から転職エージェントにメール或いはWeb経由でコンタクトを取ってみる。Google検索をかけると沢山でてくるので、自分の対象となるポジションを扱っていそうなところに登録/コンタクトをとってみる。少なくとも10社以上にコンタクトを取りたいところだ。

外資系金融の場合、少なくとも、以下の大手には登録/コンタクトするべきであろう。

〇ロバート・ウォルターズ

モーガン・マッキンレー

〇マイケル・ペイジ

JAC

〇En World

〇East West Consulting

〇ビズリーチ

ここで、最初のリトマス試験紙はレスポンスの早さだ。優秀或いは縁のある転職エージェントは登録或いはメールを打ってから、翌営業日位には連絡をくれる。コンタクトがない或いは1週間以上かかるようなところとはおさらばだ。

2. 求人先企業のことをよく知っている

一つの企業が同一のポジションについて複数の転職エージェントに依頼をすることは少なくない。そうした場合、同じポジションについて、複数の転職エージェントから連絡をもらえることがある。この場合、どの転職エージェントにお願いするか決めなければならない。その際に重要となるのは、転職エージェントの担当者が求人先企業のこと、具体的にはインタビューをするであろうキーパーソンの性格・経歴・嗜好等をよく知っているかどうかだ。金融機関の場合、候補者の能力や経験は似たりよったりで、どの候補者を採用するかは性格的な好き嫌いが基準となることは珍しくない。よくしゃべってガンガン強気に行く人が好きなのか、反対に真面目で落ち着いた感じの人が好きなのか、採用責任者の好み・性格が大きい。そこで、転職エージェントの担当者がその点を踏まえたアドバイスをしてくれるかどうかで、採用されるかどうかの可能性が大きく異なってしまう。従って、転職エージェントのそのあたりの能力を踏まえた上で選択することが重要だ。

3. エクスクルーシブ或いはそれに近い案件を持っているか?

求職者の立場からすると、気に入ったポジションが見つかれば、競争は少なければ少ないほど良い。転職エージェントがエクスクルーシブ案件を紹介してくれる場合には、一気に最終プロセスまで進める可能性が高い。もっとも、そのようなエクスクルーシブ案件はそれほど多くは無いだろうが、少数の転職エージェントしか情報を持っていない求人案件は普通にある。また、面白いことに大手がそういう案件をもっているとは限らず、個人でやっている転職エージェントが社長と深いつながりがあり、面白い案件を持ってきてくれることもある。従って、そういうエージェントとは長期的な関係を持ちたいところである。

 

最後にビズリーチであるが、有料会員になる必要はないが、レジュメを登録しておくことをおすすめする。ここを利用して良い候補者探しをしている転職エージェントは多く、いろいろなエージェントから連絡をもらえるようになる場合があるからだ。

急に転職したいとなっても、良い転職エージェントを見つけるには時間がかかるので常日頃から良い転職エージェントと定期的な情報交換ができるよう将来に備えておきたいものだ。