高学歴が「年収1000万円」ではなく、あえて「年収2000万円」をベンチャー企業で狙う戦略と意義

誰もが意識する「年収1000万円」

年収1000万円という言葉は、就職、転職、結婚、住宅、投資、…とあらゆる場面で使われ、いわば「お金持ち」の代名詞のような位置づけになっている。

しかし、実は「年収1000万円」は既に「お金持ち」とは言えなくなってきている…

デフレ、デフレと言われ続けた日本であるが、実はリーマンショック以降、不動産、車、ブランド品などの価格は、消費税や円安などに伴いかなりの値上げが生じている。

例えば、首都圏マンションの平均価格は5,908万円、東京都区部においては7,089万円になっており、年収1000万円では買えなくなっている。

news.mynavi.jp

また、車もモデルチェンジの都度、値上がりし、ベンツのCクラスは昔400万円代だったのが今では500万円代後半になっており、こちらも年収1000万円では厳しくなってきている。

時計もロレックスなどは主力商品は50万円程度で買えたのだが、相次ぐ値上げにより、今では100万円に近くなっている。

ルイヴィトンなどのブランドバックも10万円以内で買えるものは減少し、20万円に近い商品が多く出回っている。

このように、年収1000万円では十分だと言えなくなってきているのだ(特に東京)。

極めてミステリアスな「年収2000万円」

従って、目指すべきものは年収1000万円ではなく、年収2000万円であるべきなのだが、日本人は奇数が好きということもあり、年収2000万円の情報は年収1000万円と比べると著しく少なくなっている。

Google検索で「年収2000万円」と検索掛けると、こんなものが並ぶ…)

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問題は、「年収2000万円」を得られる術がわからないこと…

年収1000万円を実現する方法は広く知られている。

大雑把に言うと、そこそこの大学を出て上場企業の管理職(遅くとも50歳位)になれれば基本1000万円には到達する。

銀行、商社、保険などであれば30歳で到達する。

或いは、医師免許を取って、どこか病院で働けばほぼ全員すぐに達成する。

これに対して、「年収2000万円」になると急に達成できなくなる。

上場企業であっても年収2000万は役員クラスでないともらえない。

国内系であれば最高水準の総合商社や広告代理店でも40歳を過ぎなければ、年収2000万には到達しない。医師免許があっても、年収2000万は簡単にはゲットできない。

外コン、外銀、IPOなんて無理でしょ…

もちろん、年収2000万が十分可能な方法で知られているものはある。

例えば、外コンや外銀に行けば十分可能だ。

しかし、それらは余りにも難易度が高い。東大でも10人に1人も内定をもらえない世界である。高学歴の者でも、ほとんどの者は狙わない。

結局、高学歴の多くが年収1000万円で満足してしまう…

本当は年収2000万円欲しいのだけど、平和で安全な日本である。無理してわからないことにチャレンジするのは好きではないし、年収1000万円でそこそこ満足できるのであれば、それでいいやと考える人が多いのであろう。

結局、一般的に優秀と考えられる高学歴な人たちは大企業を目指し、留まる人達が多い。

基本、大企業と比べて薄給のベンチャー企業で何故「2000万円」が出てくるのか?

経営資源に優れている大企業でも年収1000万がやっとなのに、なんでベンチャー企業なのか?

その答えは、一言でいうと「逆バリ」である。

上述したように、特に日本の高学歴層(高学歴=優秀とは限らないがここでは議論をしない)の大企業志向は極めて強く、外国と比べて異常に転職が苦手な人たちなので、ベンチャー業界に優秀な人材が極めて不足しているからである。

そこに、優秀な人が入っていけば相対的に優位に立ちやすく成功を収める可能性が高いうことだ。

方法その1. ベンチャー企業でストック・オプションをもらう

では、具体的にどういう方法があるのかということだが、一番ストレートなのが、ベンチャー企業でストック・オプションをもらい、IPO或いはM&Aをした暁には億単位のリターンを享受するというオーソドックスな方法だ。

自ら起業してIPOとかM&Aまで持っていくというのは至難の業で現実味が無いが、幹部社員の一人として働くのであれば十分可能性はある。

もっとも、IPOの場合、せいぜい年間100社程度だし、M&Aでもストック・オプションを行使できるかについては個別の契約によるので、それほど簡単に狙える方法では無いとも言える。

方法その2. 小さい会社を作って、サクッと売却する方法

方法その1は既に知られた方法であり、目新しいものではないかも知れない。

しかし、面白みがあるのはこちらの方法である。

これはIPOを狙うような大規模な話ではなく、より小規模(社員は自分一人でも構わない)な会社を売却を想定して設立し、短期売却を図る方法である。

中小企業のM&A市場が不十分ながらも育ってきたので、それを活用する方法である。

https://www.amazon.co.jp/サクッと起業してサクッと売却する-就職でもなく自営業でもない新しい働き方-正田-圭/dp/4484182025

高学歴で興味がある方は、是非こちらを参照していただきたい。

IPOというと相当難易度が高い。著者の正田氏によるとIPO狙いは高校野球で甲子園に出るレベルだとすると、このサクッと売却するのは県大会のベスト16レベルという。

要するに普通に優秀な人であれば十分に狙える範囲ということだ。

とはいえ、ずっとサラリーマンをやっていて会社を作れと言われても…

会社を作ってサクッと売却するのは大変惹かれるが、それでもどんな会社を作っていいのか、そもそもどんなビジネスを始めればいいのか自信が無いという人も少なくないだろう。

そういう人のためには、同じ方法2の範疇だが、サイト売却で実現するという方法である。わかりやすくいうと、アフィリエイトサイトを作ってそれを売却するという方法だ。これであれば、自己資金も在庫も部下も要らないのでリスクが無いし、副業として始めることもできる。

この方法について興味があれば、以下をご参照されたい。 

prtimes.jp

方法その3. フリーランスとして稼ぐ方法

方法その2のアフィリエイトサイトを作って売却する方法であれば、やることは明らかだし副業から始めればいいのでリスクが無い。

従って、高学歴のサラリーマンでも実現可能性は十分あると思われる。

それに対して、こちらの方法は人によって好き嫌い、得手不得手は分かれるところだろうが、若くてネットビジネスが得意な優秀層であれば大変面白い生き方だと思う。

また、働き方改革に伴い、大企業でも副業の規制緩和が進展していくだろうから、その場合はリスク無く開始できるのでおススメだ。

ネットビジネスは副業にマッチするし、ネットビジネス自体がまだまだこれから拡大していくことが予想される。

従って、この方法はこれからの時代に大変適した手法だと考えられる。

方法1とか方法2は、年収(フロー)というよりもストック(資産売却)で稼ぐ手法であるのに対して、この方法3は年収(フロー)そのもので稼ぐ手法である。

それぞれの方法を併用することも理論上は可能であり、シナジーを見出すことができれば尚面白い。

ネットビジネスでフリーランスとして成功する話については、こちらもご参照下さい。

 

blacksonia.hatenablog.com

 

最後に

年収1000万円を実現することは可能であっても、年収2000万円となると極端にハードルが高くなる気がする。

しかし、大企業では難しいことでも、逆バリの発想でネットベンチャーに着眼すれば、まだまだブルーオーシャンは残っている。

誰にでもできる手法ではないかも知れないが、副業で様子見をできるというのが、転職によるキャリアアップとの違いである。

若くて優秀な人は勉強してみて損はない方法だと思う。

ネットに精通していてこれからの時代困ることはないからだ。