ベンチャー企業に落とされまくった外銀の僕が、秋のニューヨークで考えたこと

  

ニューヨーク初日 ニューヨークよりも快適なのは国内系エアライン?

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外資系金融機関には長く勤めているが、ニューヨークに来るのは10年ぶりだ。

実は、ニューヨークはあまり好きではない。また、そのような考え方の外銀マンは結構いる。

何故か? 街並みは古く舗道はデコボコで歩きにくいし、自動車の運転は荒く、かといって地下鉄はそれなりに物騒だ。

走っている車や建物は東京の方がゴージャスだし、食べ物も東京の方が美味しい。でも、物価はニューヨークの方が高い。

それに、東京、香港、シンガポールのアジアの大都市の方が人口密度が高く活気がありそうな気がする。

 

とはいえ、贅沢は言えない。会社が用意してくれた東京・ニューヨークの国内系エアラインのビジネスクラスは往復で120万円以上もする。

まあ、確かに国内系エアラインは快適で、機内食一つとっても、三ツ星レストランである小十の元料理長の奥田さんがプロデュースの和食を用意してくれている。

 

したがって、そんな贅沢な旅であるので、ニューヨークのいいところも見つけたい。

1つ見つけたのは、ニューヨークはミッドタウン、要するに丸の内・銀座のような街のど真ん中にも、このような伝統のある美しい教会が見られることだ。

他にも美しい教会はいくつも見られたし、グッゲンハイム美術館は建物自体がフランク・ロイド・ライトなので、こういった文化的遺産のスケールの大きさについては、他のアジアの大都市は敵わないかも知れないと思った初日であった。

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ニューヨーク2日目 (上場)ベンチャー企業に書面落ちしまくった2年前の話

①45歳が定年とも言われる終身雇用が保証されない外銀でのキャリア形成

リーマンショック後の現在でも、就活生の間では依然として人気が高い外銀。

確かに年俸は国内系金融機関の数倍はあるだろうが、何と言っても終身雇用が全く保証されていない。

そして、45歳が定年とも言われる世界なので、外銀をリタイアした後のキャリアを考えなければならないのだ。

 

「45歳まで居られたら、十分貯金ができるからいいんじゃないの?」

といった疑問もあるかも知れないが、実はそうでもない。

その最大の理由は税金だ。

年収5000万円でも、手取り額は2700万円程度だ。年間1000万円貯めることは難しい。

そうすると、年収5000万円を10年間継続させることができても、1億円も貯められない計算となる。

それから、外銀の人はそれなりに消費性向も高いので、貯金もより多く貯めなければならないのだ。

そんなわけで、45歳を過ぎれば、次どうするかについて考えなければならないのだ。

②国内系の事業会社は中途で外銀マンを雇ってくれない

45歳を余裕で過ぎている外銀マンを雇ってくれる国内系の事業会社は、まず見当たらない。まず、プログラミングができるIT職のような人を除くと、売り込めるスキルは財務、IR位しか無い。

しかし、例えば、パナソニック資生堂武田薬品電通NTTドコモといった事業会社に対して、「財務かIRで雇って下さい。給与は貴社の基準で結構です。」と売り込んだところで、そもそもコンサバな国内系事業会社は特に管理職以上の中途採用に不熱心である。そして、どうせなら若い人の方がいいというのはどこも同じだ。

さらに、事業会社の場合は「転職回数」にうるさい。

転職回数が5回以上で、年齢が45歳を超えている場合には、そもそも余裕で書面落ちとなってしまう。

したがって、そもそも国内系事業会社に転職するという選択肢は無いのだ。

③可能性があるのは、何でもありのベンチャー系のみ

年齢と転職回数にうるさく、管理職以上の求人ニーズが強くない、大手の国内系事業会社に転職することは選択肢となり得ない。

そうであれば、とにかくいい人材が不足していて、年齢とか転職回数とか、うるさいことを言わないのは、ベンチャー系企業ということになる。

 

ベンチャー系といっても、サイバーエージェントDeNAのように、既に上場している大手ベンチャーもあれば、近い将来に上場を控えているようなベンチャー企業、そして、従業員10人未満の本当のドベンチャー企業までいろいろある。

自分は2年前のこの時は、まず、大手ベンチャー企業から話を聞きに行こうと考えた。

 

何故か?

それは単に、給与水準がそこそこであると考えたからだ。

外銀から転職すると、どこに行っても大幅な年収ダウンとなるのは仕方がないことなのだが、さすがに、給料が「年収 × 1万円」というのは厳しいと考えたのだ。

また、ある転職エージェントが、「DeNAが、日本の弁護士資格をもった人に年収2500万円を支払ったことがある。」と教えてくれたので、ひょっとしたらそれなりに高い年収が得られるのではないかという甘い期待があった。

 

兎にも角にも、まずは情報収集ということで、とりあえず、大手ベンチャー系企業に話を聞きに行きたいと考え、各企業毎に職務経歴書とレジュメを用意した。

外銀への転職と異なり、転職エージェントを使わずに、各企業に直接申し込むこととした。ネットでの申し込みだとインパクトに欠ける、ちゃんと採用担当者に伝わるか不安な点があったので、書類を直接採用担当者当てに簡易書留で郵送するということにした。

 

しかし、結果は惨敗であった。

以下の企業に簡易書留で申し込んだのであるが、2/3位は「お祈りレター」で残り1/3はそれすらも来なかった。

当時、DeNAはWERQ問題で揺れており、志望者がいないだろうから書面位は通過するだろうと思っていたが、こちらも書面落ちであった。

 

<簡易書留にて申し込んだベンチャー企業

DeNA

〇グリー

Mixi

〇LINE

コロプラ

アカツキ

〇メルカリ

 

この結果から、ベンチャー企業といっても既上場は、既に社員数も多く、モチベーションを失っていて普通の大企業と変わらなくなっているので、やっても無駄だと考えた。

そこで、「次は非上場のベンチャー企業のポジションに申し込むしかない」と2年前に考えたことを、トランプタワーを見ながら思い出したのだ。

 

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ニューヨーク3日目 外銀の後の行き先は非上場ベンチャーしかない!

①魅力が極めて大きい、非上場ベンチャー企業のストック・オプション

既上場の大手ベンチャー企業から、書面落ちしまくった後は、負け惜しみもあるが、

本来自分が申し込むべきポジションは、同じベンチャーといっても非上場ベンチャーだと考えるようになった。

非上場の段階であれば、まだまだ人材は不足しているし、上場に向けてファイナンス的な観点から手伝えることは多い。それに、ストック・オプションというのがとても魅力的だった。

 

何故魅力かというと、税率である。

上場後においては、ストックオプションを行使することに関して掛かる税率は20%であり、これは、50%近い所得税・住民税が課せられる給与所得とは大きく異なる。

 

例えば、ストック・オプションを1億円分もらったと仮定しよう。

そして、無事、上場に成功し、通常の行使期間である2年間が経過したとする。

その場合、手取りベースで1億円×80%=8000万円をゲットできることになる。

これは上述したが、年収5000万円とするとガッツリ所得税・住民税が課税されるので、手取りは2700万円程度になり、年間1000万円も貯めることは難しい。

したがって、1億円のストック・オプションが無事行使できた暁には、年収5000万円の10年分以上の貯金が一気にできてしまうのだ!

 

②それでは、実際にどれくらいストック・オプションをもらえるのだろうか?

もちろん、非上場のベンチャー企業から付与されるストック・オプションの金額は企業によってマチマチだ。相場環境によっても変わるだろう。

 

もっとも、この点について、GCPグロービス・キャピタル・パートナーズ)の知り合いから、このような目安を聞いていた。

 

〇投資対象企業については、約10%をストック・オプションとして活用することを推奨している。

〇その10%分のストック・オプションとしては、それをさらに、3%、3%、4%に3分割し、創業メンバーである幹部社員、中途入社の幹部社員、中途入社の一般社員に配分することを推奨している。

〇従って、中途入社で部長以上で入社する人たちの割り当ては3%程度であり、そういった人たちが5人いたら、0.6%、10人いたら、0.3%というのが、目安である。

(もっとも、部長クラス以上で中途で入る人が10人と言うのはかなりの大規模な会社だそうだ。)

 

以上を参考に、計算すると、コンサバに見て0.3%分のストック・オプションをもらった場合には、行使時の株価時価総額が300億円であれば、300億円×0.3%=9000万円、税引き後でも7200万円ゲットできるという皮算用だ。

③非上場のベンチャー企業のポジションをどうやって探すか?

ストック・オプションは美味しいということを分かったのはいいが、そういったポジションが見つかるかどうかは全く別問題だ。

既上場ベンチャー企業では惨敗しているので、非上場ベンチャーに切り替えたところで面接までたどり着けるのか不安であった。

 

そもそも、非上場ベンチャーは転職エージェントを基本的に使わない。

かといって、直接、レジュメを郵送するやり方はウンザリだ。

そこで、今回はWantedlyを試しに使ってみることとした。

これは、お気楽なイメージがあって、担当社員レベルが中心であって、幹部社員は対象外ではないかという一抹の不安はあったが、とにかく真面目に経歴やアピールをアプリに入力し、登録してみた。

www.wantedly.com

 

④何と、Wantedlyで申し込みをすると、一転引っ張りだこに!

Wantedlyの場合、一旦自分の情報を入力すると、「話を聞きに行きたい」ボタンを押すと簡単に申し込みができる。

「経営企画」「CFO」あたりをキーワードに、ダメもとで申し込みしまくったところ、何と、企業側から連絡が来るわ、来るわ・・・

エントリシートで落とされまくっていたFランクの学生が、突然、早慶クラスの学生になったような気分だ。

もちろん、ウソを買いても意味が無いので、年齢とか転職回数とかは全て曝している。

ちなみに、連絡がもらえたのはこのような企業である。

 

〇既に数億円の資金を調達済のHRテック企業

〇既に数億円以上の資金を調達済みの動画関連企業

〇ヘルスケア関連の大手ベンチャー企業

〇仮想通貨系の大手企業

フィンテック系の大手企業

フィンテック系の大手企業その2

〇Webマーケティング関連企業

 

このうち、数社と面談をすることとなった。

⑤やったー!ストック・オプション付のオファーをもらった!

このうち、お互い感触がよかったのは、仮想通貨とかフィンテック系の企業である。

やはり、金融ビジネスのスキルが使えて、年を取っていても需要があるのは広義のフィンテック関連なのである。

そのうち1社とは、初回面談のうちから意気投合し、すぐにオファーをもらえることとなった。

オファーの概要は、ざっと、以下のようなイメージである。

〇いわゆる現金給与  :約1000万円

〇ストック・オプション:約7000~9000万円

もっとも、このストック・オプションの金額は時価総額がわからないので、当時の相場環境が続いたことを想定した上での皮算用に過ぎない。

そもそも、相場が崩れれば上場できなくなってしまうリスクはあるし、他方、株価が跳ねれば1億を遥かに超える金額となる可能性もある。

この点は全く保証の限りではない。

⑥結局、ベンチャー企業のオファーはお断りし、しばらく外銀を続けることに…

せっかくトントン拍子に話が進み、それなりの(というか現金給与については、非上場ベンチャーのポジションであればほぼ上限か?)条件のオファーをいただいたのに、結局受けないこととした。

 

何故か?

それは、感覚的なものである。そのフィンテック事業が必ず大成功できるという確信めいたものを持てなかったからだ。

また、職務内容が経営企画/財務・IRといったファイナンス的な内容よりも、総務・内部統制的な部分が多く、希望していたものと少しズレがあったというのも理由である。

 

また、リスク面を考慮した上での将来の収入等が、現状の外銀を続ける方が有利であると考えたからだ。自分の場合、まだ数年は外銀にいることができるので、ベンチャーに行きたいという確信が持てなければ、しばらく先送りした方がいいという判断があったのだ。

 

さらに、仮想通貨事業を含めたフィンテックというのは、まだまだこれからなので、数年後でもチャンスがあるという楽観的な見通しもあった。

 

とにかく、既存の外銀の高給を捨てるという判断はできず、結局、将来のキャリアについては先送りすることとなったのだ。

(もっとも、こういう発想をすること自体、ベンチャーには不向きと言われるかも知れないが…)

 

メットライフビルを眺めつつ、このような話を思い出し、将来のキャリア・プランを早く詰めなければならないと反省したのであった。

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ニューヨーク4日目 遂に見つけた!会社を作って、サクッと売却するぞ!!

①果たして自分には、ストック・オプション狙いの転職は向いているのか? 思い悩む日々

フィンテック系のベンチャーからのオファーをお断りした後、次に進むべきキャリアについて考えていたが、なかなか答えが見つからない。

フィンテック系は将来性があるし、自分のポジションも見つかりそうなのだが、以下の理由でなかなか前向きになれなかったのだ。

 

(i) ストック・オプションを行使できるまでの2年間が長すぎて待てない

 2年と言っても、最短で2年だ。その間、囚人が刑期が終わるのを待つような感じがして、自分にはとてつもなく長い期間に感じられるのだ。

 

(ii) もらえる可能性のあるストック・オプションの金額が大きくなく夢が無い

 フィンテックの特徴として、金融関連だからなのか、上場前に注入される金額が大きく、数十億円規模の資本金の企業も少なくない。そうすると、当然オーナー社長の株の持ち分も少なくなり、幹部社員に付与されるストックオプションが少ない気がした。

 手取りで1億円には及ばないレベル感であり、計算上は悪くは無いが、生活が一変する程のスケールではなく、何となく夢が無いように感じられた。

 

(iii) 仕事の内容があまりワクワクするものではない

 フィンテックというと聞こえがいい気がするが、結局、仮想通貨交換業者、ロボアドバイザー、決済関係、クラウド会計あたりなので、何かあまり面白くないような気がした。それだったら、メルカリとかAIとかの方が面白そうだなあと思う(もちろん、その手のところからは、お声がかからないのであるが…)

②人生を変える?、Idealink社のM&Aセミナーに感動!

そうやって悶々とした日々を過ごしていると、たまたま、フェイスブックかPeatixで知ったセミナーで「M&Aベンチャーサミット」というのがあった。

これは、ベンチャー企業創業者がIPOを狙うのではなく、M&Aによる企業売却でEXITに成功した事例を紹介するセミナーだった。

このセミナーは、今年の春頃?、丸の内のおしゃれな会場(Wework)で、パネルディスカッション形式で実施された。

ちなみに、そのセミナーの主催者はこちらの企業。

この企業の創業者も、「フランチャイズの窓口」という会社を2億円強でEXITしたそうだ。

ma-bank.jp

 

自分はこのセミナーの途中で、「自分が探していたものはこれだ!」と直感した。

何故か、よくわかりもしないくせに、「これなら自分にもできる!」と直感したのだ。

起業というと、①共同経営者(特にIT系)を見つけて、②VCから出資してもらって、③ある程度の売り上げが立って、ようやくEXITできるという先入観があり、自分にはとてもできないと感じていた。

しかし、このセミナーによると、①プログラマーを雇わなくてもいいし、②VCからの出資は要らないし、③自分一人でWebsiteを立ち上げれば、EXITができるということを知ったのだ。

③ポイントは、数千万円から数億円規模のM&A市場が存在することを知ったこと

何故、それまで自分がこのような、小さな会社を起ち上げて売却するという世界を知らなかったのかというと、小規模な非上場企業のM&A市場があるということを知らなかったからだ。

IPOまでには至らなかったが、そこそこのグロースに成功したベンチャー企業でも、売却するとすれば10億円以上からと勝手に思い込んでいた。

自分は国内系・外資系合わせて何十年もこういった世界にいるが、金融機関が絡むM&Aというのは最低でも10億円からというイメージがあったので、このような小規模M&Aの世界は知らなかったのだ。

 

家業の事業承継等の非上場の小規模M&Aというと、日本M&Aセンターやストライクなどが知られているが、彼らも想定時価総額の最低金額を下げてきているようだ。

小規模のM&Aの仲介ビジネスは利ザヤが5-10%と厚いので、例えば、2億円位の案件でも、往復だと2000万円位の手数料が一案件で得られる。

これは、小規模な会計事務所、コンサル会社等からすると十分うま味があるビジネスだ。

既存の大企業はどうあがいても新規事業を作れないし、ベンチャー企業も上場してしまうと、小規模な会社を買収した方が手っ取り早い。数億円というのは上場企業からすると少額なので出しやすいが、個人事業者からすると数億円は小さくない。

このような小規模M&Aビジネスは今後ますます発展するだろうと確信し、自分も小規模M&AでEXITしようと考えるようになった。

④しかし、起業アイデアが思いつかない、悲しい金融キャリア

小さな企業を起ち上げて短期で売却するというのは素晴らしい。

売却価額は2億円というのがとりあえずの目標であるが、別にそれよりも少なくても構わない。売却価額が低ければ低いほどハードルは下がるし、別に8000万円だったとしても十分だ。税制の違いがものをいうし、フローとストックという違いもあるので、年収8000万円と企業を8000万円で売却できるのとは全然違う。

後者の方が圧倒的に優れている。

また、ストックオプション狙いの転職は、結局サラリーマンとして歯車として使われるに対して、小規模会社の企業であれば、2年間をビクビクすることなく自分のペースでやれる。これが何よりも大きい。

EXITした暁には、記念にこれを買うか?という夢は拡がるばかりだ。

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ところが、EXIT後のイメージばかり想像できても、肝心の起業アイデアが全然浮かんでこない。

そもそも、金融業は規制業種である。これは国内・外資を問わないし、リーマンショック後はグローバルで規制強化の傾向にある。

しかも、大企業だ。自分一人で完結できる仕事は無く、あくまでも会社の看板と資本力、そして、分業でやっている組織に乗っかっているだけなのだ。

そういうところで何十年もやっていると、自己完結できて、新規性のある面白いビジネスの種がなかなか浮かばないのである。

 

そして、今日現在でもそのアイデアは見つからないままだ、ということを自分はニューヨークのスターバックスで再認識したのであった。

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ニューヨーク5日目 とりあえずはプロブロガーを目指すしか無いのか?

①プロブロガーというビジネスとその課題

「小さな会社を起業して、短期で売却!」という途しかないと直感したものの、

具体的なアイデアが全然浮かばないまま今日に至ってしまった。

その過程で知ったのは、プロブロガーでやっていくという途だ。

イケダハヤトさんとか、立花丘志さんとか、はあちゅうさんとか、トップクラスの人は月商1000万円を越えるレベルだという。

また、月商100万円レベルになると、もちろん簡単ではないものの、かなり多くの人が実現している模様だ。

 

もっとも、月商100万円レベルだと、外銀の場合だと年収は大幅減となってしまう。

また、金融機関は国内・外資を問わず基本的に副業禁止なので、副業でやる途は無い。

となると、メルカリとかの副業OKのベンチャーに転職して、副業でプロブロガーをやるか? むむー、それも結構面倒な話だ。

 

何よりも、プロブロガーというのはフロービジネスなので、企業の短期売却と違って、税制上のメリットも無いし、一気にキャッシュが手に入るわけではない。

従って、抜本的な解決策とはならないのだ。

②プロブロガーのビジネスモデル

第一人者のイケダハヤトさんによると、プロブロガーというのはようやく始まったばかりで、いろいろなビジネスモデルがあるし、これから発展していく可能性があるということだ。

 

基本的には、PVを増やしてアフィリエイトとグーグルアドセンスの広告料で稼ぐというモデルがメインである。

ただ、アフィリエイトは水物なので、並行して、noteやメルマガ、オンラインサロンなどでコンテンツ課金をするというのが副収入のようである。

ただ、アフィリエイトのメインは金融(FX、クレジットカード等)とか美容系らしいが、リスクが高くて大して儲からないFX証拠金取引を推奨するのは乗り気がしないと思っている。

 

他方、面白いと思ったのは、もう一人の第一人者、立花丘志さんだ。

彼は特定の企業寄りのアフィリエイトは好きでない様で、Face to Faceのセミナーをメインに展開されている。彼のように名前が売れると、1回数万円のセミナーで数百人を集客できるので、それがメイン収入となっている。

何となく、こちらの方が面白い気がしたけど、これは労働集約ビジネスなので、手間がかかりそうだ。

 

依然として、起業アイデアは浮かばないままだが、とりあえずブログにフォーカスして、並行して考えるしかないかと認識したニューヨーク最終日であった。

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帰りのエアラインで考えたこと 起業できる能力があるのが最強である

ニューヨークから東京は、片道13時間ほど。

国内系のエアラインは快適なので、いろいろ考えるには最適な環境だ。

そこで、どういうキャリアが最強なのか、自分のことは棚に上げて、

考えてみた。

その結果、「自ら起業できる能力がある人が最強だ!」と強く感じた。

 

①どこの大学でやり直す?

もし、大学1年生に戻れるのであれば、起業できる能力を身に着けたい。

大学は、早稲田の一番楽に卒業できる学部に入りたい。

何故か? 結局、学歴と言うのは大学名だけで、学部というのはあまり重要ではないからだ(医学部を除く)。

そうであれば、ネームバリューがあって、起業に向けた準備がじっくりできる大学・学部を選びたいのだ。早稲田だと、教育学部とか社会科学部あたりかな?

それから、ネット系ベンチャー企業でバイトをしたいので、都心まで遠い大学は無理だ。だから、一橋とかICUは没だ。

 

ネット系ベンチャーといっても、サイバーエージェントとかMixiのような大手ではなく、社員数が10人に満たないようなドベンチャーでバイトをしたい。

その方が、新卒採用の一環としての囲い込みのバイトではなく、実践に近い経験ができるからだ。

(そのあたりの情報については、こちらの過去記事をご参照ください。) 

blacksonia.hatenablog.com

 

②就活はどうするか?

学生時代に、ベンチャー企業でバイトをして、起業の勉強をしたとしよう。

それでは、就職をどうするか?

そのままベンチャー企業に行くという手もあるが、せっかくの機会だから、ノウハウを掴むためにどこかに就職してみるという方法もある。

将来の起業に向けて、どういった企業がいいかとなると、総合商社は真っ先に候補から外れる。年功序列だし、これといったスキルが身に付かないからだ。

その点、外銀IBDとか国内系コース別採用IBDは良いと思う。

ファイナンススキルが身に付くからだ。ファイナンスは本で書かれていることと、実務でやっていることとで大きく異なることがあるため、実際に投資銀行の中で働く経験ができるのは大きい。

もっとも、外銀IBDは最難関なので、狙うなら国内系IBDだがこちらもかなりの難関というのが問題点だ。

それから、こちらも難関だが、コンサルは国内、外資、戦略系、総合系問わずにいいのではないだろうか? 周りの人たちは優秀だし、ハードワークなので、若いうちにスキルを磨くには良い環境なのだろう。

③経営者が最強。外銀も外コンも経営者には全く歯が立たない

外銀或いは外コンに就職できたとしても、最終的に経営者の途を目指さなければならない。どうあがいても、外銀・外コンでも、給与所得をあてにする限り、大して蓄財することはできないのだ。

 

それは、税制と時間の問題だ。

例えば、外銀で考えてみよう。年収5000万円に到達するまでに何年かかるか?

リーマンショックの後では、25歳で飛び級でVPになって5000万円ということは考えられない。順調にいって、30歳位だ。5000万円といっても、手取りは2700万円程度なので、年に貯金できる金額はせいぜい700-800万位ではないか?

したがって、退職金とか考慮しても、1億円貯めることができるのは、40歳近くになってしまう。

 

他方、経営者だと今では20代でも数億円でEXIに成功している事例がいくつも出てきている。そうすると、そのお金を基に投資をしたり、再度事業を起ち上げたりして、ますます資産が膨らんでいく。

そうなると、外銀や外コンの出世頭と比べても、30半ばにして追いつけない位の差ができてしまっている。

 

もちろん、適性と言うのがあるので、外銀・外コンのトップであれば必ず起業でも成功するというわけではない。

しかし、東大からでも10人に1人しか採用されず、朝の9時から夜中の2時、3時までのハードワークが可能な人であれば、それなりの成果を残せるのではないだろうか。

IPOとか、二桁億のEXITを目標とするのもいいし、手堅く2億円位のEXITを狙う方法でも良い。そのあたりのゴール設定を自分の実力や資質に合わせて設定できるのも、自らが経営者になることのメリットだ。

 

ということを考えている内に、最後の機内食が到着した。

(結局、東京到着までに、ビジネスのネタは思いつかなかった…)

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