私立大学の超難化問題。明治を目指している高校生の取り得る戦略を考えてみた

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新幹線用に買って読んだ日経トレンディ最新号を見て驚いた。数年前なら早慶に行けた生徒が明治に合格できなくなったという。

どうやらそれは私立大学の超難化によるもので、あながちウソではなさそうだ。要するに、受験者数が2割増え、合格者数が2割超減らされ、競争率が1.5倍になってしまった。大雑把に考えると、5割も難しくなったということだ。

自分が学生の立場であれば大変だ。学生の視点でどういう戦略が取り得るかについて考えてみた。

自然体で対応し、明治に合格できなければ、合格できる水準の大学に進学すればよいという考え

要するにこれは無策で対応すればどうなるかということだ。当然明治には不合格で、他の大学に進学することになるわけだが、明治学院、成城、武蔵あたりの、日東駒専よりは1ランク上のこじんまりとした学校が候補か?

しかし、就職とその後のキャリアを考えると、一般的にはなかな受け入れがたい。

国立を併願する。

地方出身者としての自分としては、これはおすすめだ。私大が超難化したのは東京23区の定員減に起因するものなので、難化の影響は地方の国立には及ばないはずだ。

数学と理科を勉強しなければならないとはいえ、数年前なら明治に入れる学力があれば、合格できる可能性は高い。

対象としては、金沢大学、広島大学あたりの地方国立の中では規模の大きい大学が候補となるが、小樽商科大学高崎経済大学神戸商科大学(現兵庫県立大学)あたりだとかなり入りやすく、合格の蓋然性はグッと高まるだろう。

東京の人は偏見があるかも知れないが、企業サイドからすると国公立の信頼性は非常に高い。就職もいいし、ネームバリューも悪くない。

最大の留意点は、就職の際の東京に戻れるように対応することである。最悪のシナリオはそのまま流れで地方で就職してしまうことである。それは将来のキャリアを考えると極めてリスクが高い。

また、明治大学を志望校とするということは東京(首都圏)出身者を想定しているわけだが、一度も首都圏を離れたことのない学生が、地方に行くのはどうしても嫌だという場合もあるだろう。その場合には、この選択肢はとりづらい。

海外の大学に進学する。

これは家に経済力と本人のやる気がないと難しい、ウルトラC的な手段であるが、かなり優れた戦略だと思う。

ここでいう海外は、香港、シンガポール、オーストラリアあたりのアジアを想定しているが、英語を完全に習得することができる。また、マルチカルチャーに触れることによって、日本のぬるま湯の学生よりは遥かにしっかりするだろう。

また、海外の大学、特にアジアは誰も大学名を知らないので、トップランクでなくともあまりわからない。従って、就職時や就職後においてもキャリア形成上は問題ないだろう。

最後は、英語力を死ぬほど高めて合格を勝ち取るよう頑張ること!

これは戦略というか、これができれば苦労しないのかも知れないが、上記の3つの路線の全てが嫌なら頑張るしかないという当たり前のことだ。

ただ、戦略があるとすると、合格のキーとなる英語を一味違う勉強をすることだ。大学入試という低い次元に目線を置くのをやめて、TOEIC900とか、英字新聞をスラスラ読めるとか、そういったところに視線を置くことだ。

自分も、できればそういった英語学習法を学生に教えられたらいいなあと考えている。