さすがにトップ学生は視野が広くて考え方が柔軟で優秀。合同説明会一つとっても、中途採用で通用する対応を取っている。

 

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就活では「合同説明会」という、一見するとあまり役立たなそうなイベントがあるようだが…

今では「合同説明会」という新卒採用のための合同一斉会社説明会があるようだ。

一見すると、誰でも参加できるし、参加企業数も多い上、直接企業選考につながるようなイベントではないから、トップ学生にとっては余り意味が無いようにも見える。

トップ学生はOB訪問とかが十分にできるので、欲しい情報はそちらの方がよりじっくりと取ることができるからだ。

しかし、トップ学生はそういった一見無駄に見えるような機会も無駄にしない。

ところが、この記事によると、トップ学生はその点を踏まえて上で、あえて受ける予定の企業ブースには行かず、

〇知らない業界

〇志望業界のニッチ企業

〇名前だけ知っている有名企業

を訪れるそうだ。

何故かというと、「いろいろな企業や業界のビジネスモデルを知っておくのは、ジョブやケース面接でも有利になる」ということだ。

全くその通りだと思う。業界が違っても、ビジネスモデルは参考にできるし、他業界のことは詳しくない学生が多いだろうから、差別化にもなるのだ。

中途採用でも、それがわかっていない人が多い。

ところが、中途採用のレベルでもそれがわかっていない人は少なくない。

例えば、金融機関の場合には、銀行、証券、アセットマネジメント、保険とサブセクターに分類できるが、バックオフィス部門である、経理、人事、コンプライアンス、内部監査の場合には業界横断的な転職をすることも可能である。

特に近年、投資銀行(証券会社)の世界的な業績不振に伴い、投資銀行からアセットマネジメントに移ろうという人も多い。そういったことを踏まえて、なるべく広い視点を持っておいた方がいい。

さらに、フィンテック部門の場合には、インターネットという金融とは関連性の薄い業界の知識が重宝されるところ、両業界に精通している人はほとんどいない。

したがって、金融機関でインターネット・ビジネスに強いとかなりの武器になる。

何が将来流行るかは予測できないことも多いので、常日頃からアンテナは高くしておくのが、自分の競争力を高めることにつながるのだ。

狙い目は「空いているブース」

また、別のトップ学生は「空いているブース」が狙い目だという。

理由としては、「人事担当の社員であれば、どんな目線で学生を採っているか?」、「現場社員だったら、現場のエピソード」をじっくりと聞けるからという。

採用者側の目線を知ろうという姿勢が既に持てているのだ。

中途採用の場合でも、自分の言いたいことばかり話、採用者側がどのような人材を欲しているか深く考えない候補者が多い。

新卒の段階で、採用者側の視点に立とうとできることは素晴らしい。

 

こうやってみると、トップ学生は学歴とかスキルというよりも、「考え方」「視野の広さ」において他の学生とは異なっている。

中途採用を考えている社会人も、この思考法は参考になるはずだ。