中古のフェラーリを買う人の年収と職業について

 

1. 中古のフェラーリの価格と売れ筋について

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高級・高品質の輸入車に強いロペライオ
フェラーリといっても中古の価格帯はピン・キリ

中古のフェラーリの価格は、まさにピン・キリである。

動くかどうかもわからない数十年前の物なら300万円~で、新車でオプションを

付けると5000万円を超える12気筒物(F12等)は、中古でも4000万円という

ものまである。

 

従って、中古のフェラーリのレベル感を特定しないことには、購入者の

年収や職業を分析しようが無いので、ここでは、売れ筋で流通市場も

しっかりしている比較的新しくて(2~3年落ち)、人気車種の

カリフォルニアの購入者に絞って検討したい。

②高級・高品質の中古フェラーリに強いロペライオに行ってみた

比較的新しい、売れ筋のカリフォルニアの在庫状況や、ローン等について

調べに、世田谷区のロペライオに訪問した。

 

ここは、とんねるずの「みなさんのおかげでした」で芸人に高級外車を

買わせる企画で登場した超高級輸入車に強い、ロペライオに行ってみた。

 

中古のフェラーリ・カリフォルニアについては、2009年登録物の古い

ものだと900万円~と1000万円を切るものもあるが、主力の

2~3年落ちだと、2000万円前後ということである。

2. 2000万円超の中古のカリフォルニアを買う人の職業と年収

①そもそも、2000万円を出せるなら何故新車を買わないのか?

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写真はカリフォルニアではなく、GTC4ルッソ

素朴な疑問として、2000万円も出せるのなら、中古ではなく、

ポルトフィーノ(カリフォルニアの後継的モデル)を新車で買った方が

いいのではということがある。

 

本来であれば、その方がお得なのだろうが、それはフェラーリ特有の事情で、

新車を購入しようとすれば、なんと1年半から2年は納車まで待たなければ

ならない。

 

そんなに待てるわけが無いので、新しめの中古を買って、納車まで待つという

人が少なからずいるのだ。

 

また、そのように新車の供給が極端に抑制されているため、フェラーリ

リセールヴァリューは驚異的に高く、中古を買っても損はしないのだ。

 

このあたりの事情については、こちらの過去記事をご参照下さい。 

blacksonia.hatenablog.com

②購入者の年収と職業

前置きが長くなってしまったが、新車を買える人でも2年も待てないので、

状態が良く新しい中古車を買わざるを得ないのだ。

 

車両価格が2100万円のカリフォルニア(2年落ち)の場合、諸経費を含めると、

約2300万円になる。

 

オートローンの金利が3.9%ということなので、

仮に頭金を1000万円を払うとすると、60回払いで、月々の支払額は

24~25万ということになる。

 

何故、2000万円を超えるような超高級車を買える人が、わざわざローンを

使うのかということだが、実はここに答えがある。

 

これは、他のフェラーリに強い中古ディーラーの人も言っていたが、

購入者の大半、八割方は、ローンを使うそうだ。

何故、ローンかというと法人名義だからだ。

 

約8割が「法人名義でローン併用」、これが中古の高額フェラーリを買う人の

正体で、そこそこの会社経営者ということだ。

 

まあ、本当に大きい会社で儲かっていたら、企業からすると、2000~3000万円

位どうっていう金額ではないのでキャッシュで買えばいいのだが、

「経費」を活用することで購入したいというそこそこの会社経営者が

メインであるということだ。

 

年齢層は本当に幅広いということで、20代から60代まで、また、女性も

そこそこいるということだ。

③新車で買う人との違い

新車で買う人のローン使用率は1/3~4割位ということで、中古で買う人の

半分位だ。法人名義と個人名義とが半々位ということで、新車の場合は

会社経営者のシェアはそこまで高くない。

 

平均年収は、やはり新車の方が高いのであろう。

結局、新車で買う人は2年間の納車期間を待てる人達であり、ずっと

フェラーリを乗り続けている人達なので、買い替えのタイミングの2年

程前にはディーラーから教えてもらえるので、途切れずフェラーリ

乗り続けることができるのだ。

 

それに対して、中古の場合はずっと途切れずフェラーリに乗り続けることが

できていない場合も多く、だからこそ、中古で待たずに買うインセンティブ

あるのだ。

 

それに、頭金半分、ローン払いだと、年間の支払額が300万円程度、しかも

経費で落とすのを前提としているので、そんなに凄い会社でなくとも可能だ。

 

最後に

中古と言ってもフェラーリの場合は、新しいものは2000万円以上もする。

しかし、会社経営者の場合は、ローン&経費という必殺技があるため、

その敷居は相対的に低い。

 

これは、サラリーマンだと出てこない発想だ。

例えば、最高級サラリーマンである外資投資銀行の場合だと、

フェラーリを無理なく買えるのはMDクラスとなってしまう。

1ランクしたのVPでも、年収は3000~5000万円はある人たちも

いるのだが、「経費」というものが無いので、ちょっと厳しい。

 

こういうことを考えると、優秀層は、もっと会社経営者を目指しても

いい気がするが、どうだろうか。