就活ルールの廃止を不安視する意見もあるが、「ブランド人」を目指すトップ学生にお勧めの3戦略

就活ルール廃止の動向に関係なく、学生のうちから長期的なキャリアを見据えた対応を採るべき。
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就活ルールの廃止を巡ってはいろいろな意見が対立しているが、一つ言えることは長期的なキャリアを前倒しで考えていく必要性が高まることであろう。この点については、Yahooニュースを参照のこと。

長期的なキャリアを考えていくということは、終身雇用だけではなく、転職をうまく自己のキャリア形成に活用していくことも見据えるべきである。

この点、最近話題の田端信太郎氏の書籍「ブランド人になれ!」はキャリア形成について十分考えさせられる面白い本である。 

https://www.amazon.co.jp/ブランド人になれ-会社の奴隷解放宣言-NewsPicks-Book-信太郎/dp/4344033175

要するに、自分自身がしっかりとしたスキルと実績を持てば、新卒採用の第1社目だけで自分のキャリアが左右されることは無いのである。むしろ、転職も視野に入れたキャリア戦略がより重要になるのである。

1. トップ学生がまず押さえるべきスキルは「英語」

ここでいう英語は、即戦力でビジネスができるほどの高度な英会話力を意味するものではない。入社後、ある程度のトレーニングを積めば、英語でのコミュニケーションが可能となるレベルの英会話力をいい、TOEICでいうと900点くらいである。TOEICの一番上の区切りが860点以上であるので900まで行かなくとも、この近辺のスコアがあればいいだろう。

別に英語の仕事はしたくないという学生もいるかも知れないが、トップ学生からすると、資格・差別化要因の一つと考えればいい。

英語を押さえることがおススメの理由を整理すると、以下の通りである。

〇就活中に弁護士や公認会計士資格を取れるライバルはほぼゼロと想定できるので、英語(TOEIC900以上)は最高の差別化できる資格である。

 ⇒帰国子女が体育会と並んで別枠とされる実態と合致する。

〇国家資格のように合格か不合格かのゼロイチの試験ではないので、やった分だけ報われる。

 ⇒TOEIC900は間に合わなくとも、800点代後半であれば十分差別化可能。

外資コンサル、外銀など、ハイスペック職業は英語必須が多いので、将来も英語は長く広く使えるスキルである。

 ⇒30過ぎて英語をマスターするのは厳しいので、学生時代に磨いておくと、将来のキャリアプランが大いに拡がる。

2. ブログを書いて月間数万PV程度にはしておこう

ここでいうブログとは、プロブロガーの八木じんべえさんのレベルを目指せという意味ではない。長期間継続し、就活のネタにできる程度のものががあれば十分である。

学生の間は時間があるし、雑記ブログでいいので、何らかの趣味とかにフォーカスし1年以上継続して300記事以上を達せすれば月間数万PVは十分可能と言われている。

テーマは、鉄道、投資、ネットビジネス、高校野球B級グルメ等何でもいいが、自分が好きで長く続けられるものがいいだろう。

ネタにできる程度のブログが有用だと思われる理由は以下の通り。

〇就活時における差別化できるネタとなる。

 ⇒エントリーシートとか面接とかで必ず問われるネタが「学生時に打ち込んだこと」である。一部の体育会とか留学経験者でなければ、これといったテーマは見当たらず、「バイトで頑張った」「サークル頑張った」「ゼミ頑張った」あたりしかテーマにできない。ある程度のPVを集めるブログの方が、サークルやバイトよりもビジネスで有用なスキルだし、面白みがある。

〇ある程度のPV獲得を狙って真剣にブログをつけることはWebマーケティングを学ぶ

良い機会である。

 ⇒ある程度のPVを狙おうとすれば、テーマを探したり、他の競合ブログを勉強したり、SEOライティングを身に着けたりと、Webマーケティングを意識した行動が求められる。そういったものを工夫しながらやった体験は、将来の参考にもなるだろうし、面接ネタでも使えるものである。

〇お金が特にかからず、誰にでも実行可能である。

 ⇒ブログを真面目に継続して続けるのであれば、海外短期留学のようにお金がかからない。また、競合体育会でレギュラーを目指すような苦労を伴わない。

3. 就活も情報戦であることを意識し、とにかく情報を取る能力を高めること

就活ルール廃止に反対の人たちは、情報収集に劣る学生にとって不利であることを主張する。しかし、一旦就職してしまえば、中途採用以降は全て情報戦である。良いポジションが何なのか、それはどこにあるのか、どのようにエージェントを見つけるのか等、全て良い情報を持ったものが有利になるのが社会人である。

そもそも、企業自体、情報収集力が業績に影響するものなので、情報収集力自体が一つのスキルと言える。

このため、学生のうちから、情報収集で優位に立つことを心がけるのがブランド人を目指すトップ学生に求めらるものである。

そのためには、早くから多くの友人や学校、OBの人たちに接したり、他のトップ校の生徒と情報交換できるように行動するほか無いのである。

今は、Webにも多くの情報が載っているので、まず日頃から取り入れていきたい。