間違いだらけの資産形成。重要なのは節約ではなくて、自己投資。

支出をカットするのは限界がある。

 

雑誌でもテレビでも家計簿診断的なコーナーがある。こういった場合には、名前が知られたFP(ファイナンシャル・プランナー)が登場して、支出カットの提言を行うこととなる。大体パターンが決まっていて、削られる項目としては、外食費、被服費、水道光熱費、携帯代金、生命保険料が定番である。

 

もちろん、無駄な支出をカットするのは重要である。しかし、支出をカットするといっても限界がある。浮かすことができるのはせいぜい月あたり数万円程度だ。これでは資産形成するほどの原資にはならないし、食費などを削るとフラストレーションも貯まって良くない。

それよりも大事なのは、収入をアップさせることだ。支出カットと違って、収入アップは青天井である。

 

自分への投資家が最も効率の良い投資である。

 

それでは、どうすれば収入をアップさせることができるのだろうか?

それは、自分に投資を行い自らの価値を上昇させることだ。グロービスの堀さんは、「自分への投資が最も効率の良い投資である」と言っている。

 

自分への投資の手段としてはいくつもの方法がある。

例えば、社会人向けのMBAコースに行くというのもあるし、各種の有料セミナーに参加をするという方法もある。また、最近ではオンライン・サロンというのもあり、特定の分野について情報と人的ネットワークを獲得することも可能だ。

また、昔から書籍の購入というのは有用なレベルアップの手段であるため、惜しみなく書籍購入に振り向けるということも大切である。

さらに、単なる目的性に欠ける飲み会ではなく、成功している人や専門性のある人と食事をするというのも自己投資の一つだ。

 

大手の人材エージェントには登録しておこう。

 

それから、これは費用が掛かるものではないが、転職に向けた情報収集というのは年収アップのために極めて重要な活動だ。そもそも、人材エージェント、何社くらいと付き合いがあるだろうか?

首都圏在住のサラリーマンであれば、少なくとも、東京駅の八重洲側にあるリクルート本社を訪問して欲しい。ビルの最上階にあるゴージャスな個室で、転職案件の相談をしてもらえる。リクルートはとにかく大きいのであらゆる求人情報を持っている。

転職可能性があるかどうかは別として、ものすごい数の求人情報を案内してくれる。もちろん、年収等の情報も教えてもらえる。その中で、面白そうなポジションがあれば申し込めばいいのだ。

リクルートだけでなく、JAC、エン・ジャパンの大手3社には少なくとも登録をしてチャンスをうかがいたいものだ。

 

以上のように、収入をアップさせるためには、自己啓発や情報収集に向けた活動が必要なのである。