MARCHが早慶を逆転して、コンサル等の人気企業に就職できる戦略を考えてみた

 

はじめに MARCHと早慶の就職に関する格差

東洋経済等の経済誌から、2ちゃんねるレベルまで、日本人は学歴ネタが大好きなので、MARCH VS 早慶に係るネタは多い。

大学受験の際は、僅差で早慶に入学できなかったに過ぎないのだが、

早慶との学歴の差が、就職時においては大きな差になってしまう場合も少なくないようだ。

 

しかし、早慶もMARCHも大規模な大学なので、学生の実力はどこもピンキリだ。

そこで、MARCH生も頑張って戦略的に対応すれば、早慶を逆転して上位企業に入社することも可能なのだ。

そこで、MARCHがどのような戦略を立てて、どういった対応を採ればいいのかについて考えてみたい。

 

1. 精神論:早慶に勝つということは、東大にも勝つ位のつもりで頑張らなければならない

就活というのは、職歴無しで戦うものなので、学歴というのが見えやすい重要なファクターとなる。このため、入り口で、早慶と比べて不利になっているので、相当頑張らなければならないということを自覚する必要がある。

従って、例えば、後述するように英語の学習(TOEICスコア)は面倒でもやらなければいけない。

また、情報収集も、MARCHの内部(学校、友人、OB/OG)だけでなく、トップ校の学生或いは成功している社会人からも収集しようという意欲が必要である。

そして、これが大事なのであるが、ES、志望動機、面接といった対応については、

マニュアルに依拠するのではなく、自分の頭で考えてみるという思考力が必要である。

何も考えずに、サークルの副代表でみんなをまとめた話や、塾のバイトで生徒の成績が上がったような話しか思い浮かばなければ、普通の生徒と同じであり、とても早慶を逆転することは考えづらい。

 

2. まず、ターゲット企業を選定してみよう

 早慶を逆転といっても、ターゲット企業を予め想定する必要がある。

大学別の就職人気ランキングも公表されている。 

最新版!大学別「就職人気企業」ランキング | 就職四季報プラスワン | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

まず、ここで人気ランキングの上位にある、メガバンクや大手食品メーカーを選んではいけない。

もっと、アップサイドが狙える企業を選定したい。

この点、ワンキャリアが集計している、東大・京大生の就職人気企業ランキングが参考になる。

 【6/1速報】東大京大・20卒就職ランキング:足踏みする総合商社、飛躍するコンサル|就活サイト【ONE CAREER】

 

とにかく、MARCHの人気ランキングとは全然異なることがうかがえる。

東大生は、コンサル、外銀、総合商社を目指しているのだ。

 

とはいえ、新卒での就活の場合には、外コン、外銀だと学歴フィルターが最も厳しく、

MARCHでの採用実績がゼロのところはさすがに狙うべきではない。

従って、候補とすべき企業としては以下のものが考えられる。

 

〇総合系コンサル+独立系コンサル

アクセンチュア

・デロイトトーマツコンサルティング

PwCコンサルティング

・KPMGコンサルティング

・ベイカレントコンサルティング

 

〇総合商社(除く上位5社)

双日

豊田通商

 

〇大手広告代理店(除く電博

アサツーDK

東急エージェンシー

 

〇金融機関(リテール職は除く)

・証券会社のコース別採用(野村、大和、日興、みずほ、三菱UFJ)

・大手運用会社(野村、大和、日興、アセットマネジメントONE、三井住友AM他)

 

どうだろうか?

これだと、将来の外銀・外コン(戦略系)への転職も可能だし、ベンチャーへのストック・オプション狙いも可能となる。

一生リテール業務が確定してしまう大手金融機関の一般採用と保険会社は除いてみた。

また、総合商社の大手5社、電博はあまりにも可能性が低いため、効率性の観点から除いてみた。

 

3. 対策① 英語力の強化(TOEICスコア900点)

学生の場合は、「職歴」が無いので、目に見える形で差別化できるファクターが重要となる。

となると、資格とか英語になるが、就活開始となる大学3年時点で司法試験(予備試験)や公認会計士試験に合格するというのは不可能だし、他のマイナー資格はアピールにならないので、英語力というのは、最も差別化できる資格ということになる。

 

そこで、TOEICスコアは必ず取っておきたい。

具体的には、900点を目指したい。900点は難しいので、せめて860点、最低でも800点は取っておきたい。

帰国子女以外で、TOEIC860点以上というのは東大・早慶でもかなり少数なので、逆転を狙うには恰好のアイテムだ。

MARCH生は、英語が苦手というわけではないので、大学入学後、英語を忘れない間に教材を買って、専門学校に通えば、860点は十分狙えるスコアである。

反対に、TOEICスコアも取れないようでは、体育会でも無ければ、逆転は厳しいと考えるべきだ。

4. 対策② ベンチャー企業でのアルバイト

想定している志望企業候補に、コンサル系が多くあるのもそうだが、ベンチャー企業でのアルバイトは「経営」全体が良く見える、貴重な経験ができるので、業種問わずおススメだ。

 

なお、ここでいうベンチャー企業とは、従業員が10人に満たないドベンチャー企業であって、学生が大好きなサイバーエージェントとかDeNAはここでいうベンチャー企業には該当しない。

 

なぜ、小さいベンチャー企業がいいかというと、たとえ学生のバイトであっても、経営全般を見渡し、企画・実行・営業・マーケティング・管理と幅広い業務を経験することができるからだ。

良くある飲食店とか塾のバイトは、単なる歯車としての単純作業であるが、ベンチャー企業の場合には、「経営」の視点、或いは「PL」(収益性)というものを体感することができるからだ。

 

学生時代に、大手ベンチャーでのトレーニー等を除いて、小さいベンチャー企業でのアルバイト経験がある者は少数であるため、アピールしやすいし、何よりもそこでの経験を踏まえての話は、よくある「塾の生徒の成績が上がった」とか「飲食店主に提言をした」といった嘘くさいありふれた話と異なり、面接官をうならせることが可能となるだろう。

 

なお、そんな小さいベンチャーでのバイトをどうやって探すのかということだが、

そういったウェブサイトはいくつかあり、こちらのパッションナビがおススメである。

会社の規模を絞っての検索が可能であるので、「経営」というのを体感できるベンチャー企業での仕事を見つけることが可能である。 

www.passion-navi.com

 

5. 対策③ 積極的な情報収集活動を実践する

就職に限らず、ビジネスで勝つためには「情報」収集能力が勝敗を左右する。

学生の場合は、社会人との交流の機会が少ないので、情報が十分には得られない。

 

情報はじっとしていても、自分のところにはやってきてくれないので、自ら動いて情報を取りに行く必要がある。このため、同じ大学の学生の間でも、大きな情報格差が生じているという。

 

就活ルールの廃止の議論において、「情報格差が就職格差につながるのが問題」ということを言う学生・大学もいるが、それは的外れな指摘である。

情報収集能力というのは極めて重要なスキルであって、社会人になると尚更有用性が高まるスキルなので、情報収集能力によって就活の結果に差が出て当然なのである。

 

MARCHの場合、問題点は、就活における情報収集能力が早慶や東大と比べて劣っていることである。

何故情報収集能力が上位校と比べて劣るかというと、

外銀や外コン(マッキンゼー、BCG等の戦略系)のOB/OGがほぼ皆無であるので、

最上位層の情報が入ってこないからである。

また、総合商社や大手代理店のOB/OGは存在するが、学生数に比して極めて人数が少なく、外銀・外コン同様に、情報入手が困難だからである。

 

その結果、上位校では特に勝ち組とは言えないメガバンク内定者が成功者としての位置づけで、学生に対して、内定方法等を伝授するので、学生はそれを追従しようとしてしまうのだ。

 

それを克服するためには、意識的に情報収集に向けた取り組みを行わなければならないのだ。具体的には、以下の3つの方法がおすすめである。

 

(1)上位校(早慶、東大)の友人と交流し、情報収集に努める

 もっとも、高校が進学校でない場合、上位校の知り合いができないこともある。

また、上位校といってもピンキリなので、上位校の友人がいない場合には、下記の(2)の方法の方がより効率的だろう。

 

(2)OB訪問を積極的に行い、OB/OG関係なく、その業界・会社の人を紹介してもらう。

www.onecareer.jp

こちらのワンキャリアの、MARCH生の記事は大変参考になるので、実践してみたい。

 

(3)リクナビマイナビよりも、東大生が見ている「外資就活」も参照しよう

東大生は広く一般学生を対象としたリクナビマイナビなどは参考にせず、

外資就活」で情報収集しているという。

外銀・外コンだけでなく、国内系企業についても上位校の学生向けの視点で書かれているので、上位校の生徒に情報で差を付けられないように是非フォローしておこう。 

gaishishukatsu.com

 

6. まとめ 上記の行動を基に自分の強みを整理してみよう

上記の事項を実践できれば、明らかにMARCHにおける最上位層になることができる。

 

〇特技、資格:TOEIC 860点以上

〇学生時代に力を入れたこと:ベンチャー企業でアルバイトを行い、企画・実行・営業・マーケティング・管理を一通り俯瞰し、企業の収益(PL)モデルを体感できたこと。

 

この2つのネタがあれば、ES、面接で、飲食店・塾のバイトやサークル・ゼミの幹事といった平凡な話題は出ないであろう。

また、自信もつくであろうから、面接等の態度・振舞いも向上するだろう。

 

他の学生と同じことをしていたら、他の人と同じ結果しか得られない。

英語とかベンチャー企業でのバイトとか、面倒なところもあるかも知れないが、

やる気さえあればMARCH生であれば誰でも実行可能である。

したがって、実践して早慶以上の就活の成果を勝ち取りたいところだ。