東大、早稲田、慶応の学生も就活の対象とすべきアカツキ(Akatsuki)の魅力について

アカツキとはどんな会社か?

アカツキスマホゲーム事業やエンタメ事業を事業内容とする、2010年6月設立のネット系ベンチャー企業である。

東証一部上場の時価総額620億円(平成30年10月11日時点)、2018/3期の営業利益が約105億円、連結ベースでの従業員(正社員)数340名の会社である。

トップ学生も、大手ベンチャー企業には注目している。

東大や早慶等のトップ学生達も、サイバーエージェントDeNA、グリーといった大手ベンチャー系企業には注目しているようだ。

自由闊達な社風で、新規事業を広く手掛け、若いうちから活躍することが可能で、自分の能力を高められるという期待感がある。

しかし、ゲームをメインとする企業については、業界全体としてパズドラやモンストのようなメガヒットが生まれず、開発費が高騰していることから、業績が低迷しているところがある。

また、新規事業を積極的に手掛けるのは魅力だが、なかなか新規事業が育たず、本当に大手ベンチャーに行くことについての不安点はあるだろう。

(グリーについては、こちらの記事をご参照下さい。) 

blacksonia.hatenablog.com

アカツキで働くことの魅力とは

アカツキで働くことの魅力は、以下の2点であると思う。

①営業利益率30%を余裕で超える成長中の超高収益企業での勤務経験が付くこと

②まだまだ小規模な組織であるので、企画・開発・マーケティング・運営に若いうちから従事できること

 

この2つはある意味トレードオフとも言える。

すなわち、②の1~10まで自分で責任を持ってビジネスを創造することができるというのであれば、社員数10人未満のドベンチャーに行くという手もあるが、大半は失敗してしまうので、「勝ち組のノウハウ」「勝ちパターン」を体験できない。

他方、①の超高収益企業には人があっという間に集まるので、大企業と同じで仕事の一部しかフルコミットさせてもらえないからである。

 

もっとも、アカツキもこのまま成長していくと、組織も大規模化し、安定志向のスタッフの流入が増え、ダイリューションを起こしてしまうので、タイミングとしては今かも知れない。 

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ワークス・アプリケーション仕込みのハードワークは保証?

ワークス・アプリケーションというERPの会社をご存じだろうか?

牧野社長という名物経営者の下、急成長したベンチャー企業であり、ハードワークで有名な会社である。

優秀な人材の採用に対する牧野社長は凄く、日本に限らず中国の清華大学とか、インド工科大学あたりのトップ学生を狙いに行くし、初任給も600万円位もらえる。

 

そのワークス・アプリケーションが採用難度の高いインターン制度をやっていて、共同創業者の塩田氏と香田氏がそこで知り合ったのがアカツキ創業のきっかけである。

 

したがって、ワークス仕込みの厳しいが力が付く教育体制は折り紙付きであろう。

もっとも、働きやすい労働環境は整備されているようだ…

ワークス・アプリケーションというと、いい意味ではハードワークの実力集団なのだが、悪い意味ではブラック企業ともとらえられている。

この点、アカツキの場合はもう少しバランスがとれていそうだ。

物理的な労働環境としては、優良ネット企業としては、珍しくないかもしれないが、以下のインフラが整っている。

 

〇豪華できれいなオフィス環境

〇充実した社内勉強会制度、外部講師詔勅制度、書籍購入、セミナー参加制度などの充実した学習環境

〇ランチサービス、社内交流制度、ストレッチサービスの提供等の充実した福利厚生制度

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アカツキの弱点は?

給与水準等は同業他社と比して、高給である。

ただ、本当にトップクラスの人材を集めるには不十分と言わざるを得ない。

別に金銭給与を高くする必要はないが、子会社の株式・ストックオプション付与の制度はない。

従って、いくら頑張ったところで、経済的には報われない。

 

現時点でも、優秀な人材は確保できているかもしれないが、

マッキンゼーやゴールドマンサックスの内定を辞退して、アカツキにということは想像できないだろう。

本当にトップ中のトップの人材を採るための仕組みができていないというのは、アカツキに限らず日本のベンチャー企業全体の問題であろう。

(※その意味で、Croozの新しい挑戦は気になるところである。) 

blacksonia.hatenablog.com

なお、従業員持ち株会制度は大変良い制度である

なお、経済面については、アカツキは従業員持ち株会制度が完備されている。

これは古き良き時代の日本企業の仕組みであったが、これは今でこそ企業によっては通用する面白い制度だと思う。

Vorkersなどを見てみると、アカツキは奨励金も高いようなので、入社すれば是非やってみたいものだ。

アカツキに入って何ができるか?事業上の課題は何か?

超高収益で現在も成長中のアカツキであるが、入社してやるべき課題はいくらでもある。

まず、本業のゲームであるが、「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」が大半の収益を稼いでいるわけなので、それに代わる新たなゲームを開発して行かないといけないわけだ。

しかも、これとか開発中のタイトルも他社IPものだ。

パズドラやモンストにとって代わるような自社IPものを創造したいところだ。

それができるのはコロプラあたりかと思っていたが、現在会社として勢いがないので、それにチャレンジできるのはアカツキでは無いだろうか?

 

また、新規事業関連ではVR/ARという大きなテーマがある。

これらは数年前位から言われていたベンチャー投資における有望テーマの一つであるが、まだ、どこも結果を出せていないのではないだろうか?

ゲームはお金をかけたかどうか、技術が高いかどうかではなく、純粋に面白いかどうかだけだ。

別にお金を掛けなくてもいいので、VRでアイデアがある学生は面白いテーマであろう。

アカツキから内定をもらうためには?

さすがに現段階であれば、寄らば大樹的な観点でアカツキを目指す学生はいないだろう。純粋にゲームが好きで、挑戦してみたいという学生が多いのではないだろうか?

だから、志望動機なんて、ゲームが好きで挑戦したいくらいしか考えられないし、それで十分だろう。

塾講師で生徒の成績が伸びたとか、サークル副代表で引っ張ったという類の退屈な話は出ないだろうし、総合商社のような「産業界における日本のプレゼンスを上げる」的な政治家のような虚言も不要であろう。

ただ、ハードワーカーが向いていると思われるので、そのあたりの覚悟は必要であろう。

最後に ~2社目をどうするかを考えておく必要はある~

アカツキはいい会社であるのだが、トップクラスの人材には報酬が不十分だし、終身雇用を考える企業ではない。

結局、2社目以降のキャリアプランを十分練っておかないと、せっかく短期間で身に着けるスキルを活かしきれないだろう。

そのあたりを、内定前に充分練っておく必要はあるだろう。