20代の銀行員がベンチャー企業に転職する際には、スキルは過度に気にすることなく、業界と企業研究を十分に行うことが重要。

 

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銀行員のスキル不足を指摘する意見もあるが…

銀行員のベンチャー企業への転職に際して、CFOポジションでは公認会計士投資銀行マンに劣後するし、経営企画・事業開発ポジションだとリクルートやサイバー・エージェントに敵わないとの意見もある。

確かに、銀行員だとベンチャー企業で求められるスキルは余り身に付かないかも知れないが、20代の場合には特に気にすることは無い。

投資銀行からベンチャー企業に来るのは極々少数だから、バッティングしないし、ポジションも経理周り、或いはフィンテック系を狙えば選択肢はそれなりにあるからだ。

ベンチャー企業については、そのビジネスに精通する必要がある。

ベンチャー企業の採用プロセスに当たっては、役員と面談することになるが、その際にはそのベンチャー企業の属する業界とその企業の業務について大いに盛り上がることが重要だ。面接で話が盛り上がることが重要なのだ。

結局、ベンチャー企業の場合には、大企業の場合以上に「どういう人と一緒に働きたいか」がカギになるので、仕事の話で盛り上がることが必要となる。

従って、投資銀行だろうがリクルートだろうが、そのベンチャー企業がどういったビジネスモデルでどういった成長機会があり、どういった夢を持てるかということを経営者と共有できないと話は盛り上がらない。

ベンチャー企業はごくごく小さい組織なので、同じ価値観、同じ夢を共有できることが大切で、ちょっとしたスキルの有無よりも決めてとなるのだ。

ところが、ベンチャー企業の場合には情報がとりにくい…

もっとも、経営者と話を盛り上がるためにも、その業界やベンチャー企業が現在どのような状況にあり、将来に向けたどのような課題があるか、また、競合はどうなっているかという基本情報が必要だが、その業界自体が新しい、或いは、当該企業が非上場であることから情報を集めることが難しい。

情報は、転職エージェント経由の他、公開情報から頑張って収集するしかない。

最低限の情報は転職エージェント経由でとれるが当然不十分である。

従って、公開情報からうまく取り入れなければならない。同じ銀行員でも、これができる人とできない人がいる。このため、しっかりとした情報を入手できれば、他の銀行員に差をつけることができる。

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情報収集した後は、自分なりの業界・企業の展望と、取るべき戦略を用意しておくこと

情報収集がある程度できれば、あとは、自分自身の業界に関する考え方と、当該ベンチャー企業が取り得る戦略を面接までに用意しておかなければならない。

これがきっちりできれば、何故当該ベンチャー企業に入社したいのか、また、入社後どういう風にやりたいのかという定番のネタに対処しやすいはずだ。

それは、経営企画のポジションじゃなくても同様だ。深い考察や面白い戦略案などが思いつけば、話が盛り上がる可能性が高くなる。

以上より、スキル不足を過度に気にする必要はなく、その業界と企業の深い考察に力をてみれば挑戦可能な対象企業も増えてくるはずだ。