20代の銀行員の転職先として、LINEはどうか?

将来を見据えて、ネット企業の経営企画・事業開発狙いはありだと思うが…

20代の銀行員が、第二新卒カードを使って、ネットベンチャー企業にポテンシャル採用をしてもらうというのは、キャリアを長い目で考える上において十分ありだと思われる。

しばらくは、年収ダウンとなるが、ネットベンチャー企業といっても大手であれば相対的に低リスクで、よいスキルと経験を得ることが可能だからである。

ネットベンチャー企業大手の中でLINEはどうか?

ネットベンチャー大手の中には、ヤフー、楽天サイバーエージェント、LINE等いろいろあるが、今回はLINEのポジションについて検討したい。

銀行員の狙いは、やはりフィンテック系ポジションか?
linecorp.com

年収を下げてまでの、将来を見据えたスキル・経験獲得のための転職である。従って、花形職種で普遍性の高い経営企画・事業開発系を狙いたい。

そして、銀行員の場合は金融ビジネス系がとっつき易いであろう。

応募資格はどうだろうか…

募集要項の「応募資格」における「必須の経験・スキル」には以下の条件が記載されている。

・予算管理、事業計画策定等の管理会計業務の経験

・上場企業における財務経理の実務経験

・会計数値と事業とを結び付けて考えることができる方

・投資などコーポレートファイナンスの経験

・明朗闊達なコミュニケーション能力・調整能力

 

そんなに厳しいものはなさそうである。しかし、一番怪しいのは「投資などコーポレートファイナンスの経験」だろう。銀行のリテール業務しか経験が無いと、株価絡みのコーポレートファイナンスは語れないのではないか?

もっとも、外資証券とかの投資銀行部門の人間が応募するポジションとも思えず、競合レベルはそこまで高くないであろう。

いずれにせよ、LINEの株価とか決算説明用資料は十分に読み込んでおく必要はあろう。また、投資銀行部門の友達がいれば、コーポレートファイナンス周りの見方を教えてもらっておいた方がいいだろう。

歓迎する経験・スキル

・上場企業における財務経理の実務経験

・金融に関する知識・経験のある方

・韓国語力あるいは英語力(ビジネスレベル以上)

上の2つは銀行員だとイエスと言えそうな項目である。経理はそれほどでもないかも知れないが、ここは自信を持とう。

問題は語学力であるが、こちらはできればプラスと考える他ない。

銀行員の場合、フィンテック系のポジションの場合は金融業務経験は歓迎されるものの、フィンテックに関する知見はあまり有していないかもしれない。

最低でも、本屋に並んでいるようなフィンテック本は読み込んでおく必要がありそうだ。

ベンチャー系はカルチャーフィットを重視するのでLINEのことは勉強しておこう

ベンチャー系へ転職活動をするにあたっては、直接的には応募ポジションと関係はなくても、その企業のことは十分知っておいた方がよい。

LINEの場合だと、アプリはダウンロードしLINEでのアプリやスタンプには触れておくべきだろう。また、LINEはゲームが収益源なので、実際にダウンロードをしてそれなりにプレイしてみるがいいだろう。お気に入りのゲームやアプリが見つかれば、面接時においても盛り上がりやすい。

他の会社の同種のポジションも十分に調べておくこと

銀行が貴重な第二新卒カードを使ってみるのであるから、後悔しないように、他の同種ポジションを十分に調べておく必要がある。

フィンテック系だと、楽天、メルカリも積極的に採用活動をしているので合わせて調べてみたい。

同業他社のビジネスを検討することによって、LINEの金融事業の意味合い、課題がよりわかるようになるからだ。

そのためにも、十分な数の転職エージェントに登録して研究した上で転職の意思決定をすべきである。