留学経験・TOEIC900点 VS エントリーシート職人。新卒採用で有利なのはどちら?中途採用だとどうなの?


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新卒採用は詳しくないけど、中途採用のヒントにもなる面白い記事を発見

「普通のMARCH生が東大生に勝つ」就活のコツみたいなタイトルだったので、読んでみた。これは連載物の第1回目だが、エントリーシートの書き方について、その書き方のポイント、考え方を知っているか知らないかでスペック差を逆転できるという内容だ。

同じMARCHの在学中の留学経験者VSエントリーシート職人の普通のMARCH生

今の就活市場においては、留学経験者(当然英語堪能)は別格だそうだ。

この記事だと、以下のエントリーシートの設問に対して、在学中に1年間のアメリカ留学をした英語堪能の生徒と、特段アピールポイントの無い生徒がそれぞれ下記の回答をしている。

 

エントリーシートの設問>

あなたはメーカーの営業職志望とする。

「学生時代に頑張ったことを教えて下さい」

 

<留学経験者でTOEIC900のMARCH生の回答>

私は大学2年時に、1年間のアメリカ留学で異文化理解と語学力の向上に力を入れました。結果として、留学終了後はTOEICで900点を記録し、留学前から400点もスコアを伸ばすことができました。

 

<普通のMARCH生の模範解答例>

私は塾のアルバイトで、生徒の成績向上のための「授業の質」に力を入れています。

そのため、日頃から生徒や保護者との会話ニーズを探り、授業に取り入れています。

その経験から「ニーズを把握し、適切に伝える」大切さを学びました。

 

結果は、留学経験者はエントリーシート落ちで、普通のMARCH生は通過したという…

突っ込みどころ満載なのだが・・・

まあ、この記事の筆者の伝えたいことは、「営業職」でのエントリーシートなのだから、それを踏まえた「採用企業の人事の目線」で答えたものが勝つということだ。

しかし、新卒採用はポテンシャル採用なので、営業職だろうが経理職だろうが、学生時代の活動には大して期待していないので、エントリーシートの書きぶりをそんなに気にするものだろうか?

採用ポジションとは直接関係なくても、「帰国子女」「体育会」が別格だというのは、エントリーシートの書きぶりの整合性なんて大きな問題ではないと考えられる。

また、採用側からすると、何の変哲もない「塾の講師」というアルバイトネタを取り入れるのは、それ自体でパッとしないように見えるのだが…

新卒採用は別として、問題は中途採用

私は新卒採用には詳しくないので、最近の就活の掟だとそうなのかも知れない。

しかし、中途採用となるとそうではない。

職務経歴書の書き方といったテクニックもあるかも知れないが、基本的な職務経験とスキルが採否の基準となる。

この点、英語力は大きく、英語ができない者はそもそも応募すらできない。

上のケースでいうと、英語力が必須なポジションであれば英語ができないものはエントリーシートさえ提出できないのだ。

また、そのポジションで求められるスキル、プログラミング、財務、マーケティング、人事といったものは関連する業界のしかるべき部署での職務経験が求めらえる。

書類の書きぶりとか面接の話し方といったテクニックでカバーできる問題ではないのだ。

このため、就活では就活のルールがあり、いろいろなテクニックが求められるのかも知れないが、中途採用になると根本的な業務経験とスキルによって決まるので、採用ルールが新卒のそれとはまったく異なるのだ。

したがって、就活テクニック自慢の学生たちも、就職後は基本的なスキルの習得に専念するべきだろう。