転職活動でオファーが出そうになった場合、交渉によってどれくらいの年俸アップが期待できるか。

年俸等に関するパッケージは、通常面接プロセスの最終段階以降で提示されることが多い。

同じポジションでも年俸条件に幅がある外資系の場合には、最終的にどれくらいの年俸パッケージが出されるかは実際にオファーを受けるまでわからないことも多い。

従って、最後まで面接は頑張るべきである。

(※詳しくはこちらの過去記事を参照)

 

blacksonia.hatenablog.com

 いきなり、オファーレターを提示されるわけではなく、通常その前に口頭での打診があるはず。

オファーレターには採用側のサインがなされるので、採用側の社内手続きにおいても、最終的に内容が確定してから書面であるオファーレターが出されることが通常である。

その前に、転職エージェントを通じて「基本給〇〇円、初年度ボーナス目標〇〇円でどうでしょうか?」という打診がされる場合が多い。

初回の提示は、実際上の最大限の年俸額とは限らない

もちろん、採用側としても必要以上に高額の賃金を支払いたいわけではないので、最初の提示額がMAXとは限らない。もっとも、急ぎで採用したいとか、そのポジションに対応できる人材が品薄であることを知っているとか、その候補者が業界でも有名人であるとかの事情により、早く確定させたい場合には、最初からMAXの金額を提示することもある。もちろん、このような場合には「〇〇を考慮した上でMAXの金額です」ということを伝えられることが多い。

どの程度自分を採用したいかについて正確に知ることは難しい。

転職エージェントがいても、どの程度自分が必要なのかを正確につかむことは難しい。先方の極めて内部的な事情であるし、自分の評価がどうだったのかということは個別的な事情でありマーケット情報からは判別できないからである。

とりあえず、「あと100万円だけ上げて下さい。そうしていただけると即サインさせていただきます」というのがおススメ

私のおすすめとしては、このやり方だ。(基本給が1000万円を上回る場合であるが)採用側のオファーに「これ以上は絶対無理」という枕詞がついていなければ、外資系企業の場合、さらに100万円だけ上げてもらうことは不可能ではない。

ただ、その代わり大事なのは「即サインします」とこちらも明確な入社意思を示すことである。そうすれば、採用側も社内調整しやすい。

ガメツイのはダメ。入ってからも厳しい。

おススメしないのが、ガメツク執拗に年俸アップの交渉を入り口ですることだ。

年俸には予算と相場があるので、無理をしたらその後でしわ寄せが来ることが多い。

外資系の場合、ボーナスの裁量の幅が大きいので、入り口で必要以上に粘ることが必ずしも得策ではないのである。