外資系企業転職回数5回以上の自分が、職務経歴書の書き方を分析してみた。
ベンチャー企業に強い転職エージェントが職務経歴書の書き方を丁寧に解説しているが…
プロコミットというベンチャー企業に強い転職エージェントが自社のサイトで、わりと丁寧に職務経歴書の書き方を解説していた。
外資系企業や国内大手企業に中途採用で転職をする場合には、まずは書面審査とも言える職務経歴書によって、面接まだたどり着けるかどうかが決まるわけであるから、職務経歴書の書き方は極めて重要なファクターだ。
プロコミットが紹介する4つのチェックポイントを考察する。
プロコミット、自社のサイトでは丁寧に説明しているし、内容もまともなのだが、残念ながら、まとめ方がよくない。ここでは、以下の4点をチェックポイントとして取り上げている。
1. 見やすいか
2. 相手があなたに会いたいと感じられるか
3. 「実績や強み」が「再現可能」であり、「採用メリットがある」と感じられるか
4. 内容は正確か
1. 見やすいというのは極めて重要で差別化できる項目
この「見やすい」というのはある意味最重要項目とさえ言えるかも知れない。何故なら、これができていない職務経歴書が実に多いからである。また、職歴とか職務内容は似たり寄ったりだったりするので、すっきりときれいな職務経歴書は中味ではないが他に差をつけることができるものなのである。
見やすさを考える前に、見にくい(醜い)職務経歴書を排除した方が早いかも知れない。見にくい例としては以下のパターンがある。
・そもそも量が多すぎて読む気がしない(5頁以上)
・段落、改行、箇条書き等がずれていて見た目が悪い
・職務の説明にその会社特有の言い回しを使っており、意味不明。
・文章、日本語の書き方が下手で読みにくい
これの反対にすると、結構読みやすい、いい職務経歴書となる。
・2頁にキッチリと収める
・表をうまく使い、整理のされた見栄えとなっている。
・職歴を時系列(新しい会社順)で流れがわかるように工夫している。
・長々しい文章ではなく、1行以内の箇条書きを駆使している。
2.相手があなたに会いたいと感じられるか
これは目的であり、職務経歴のチェックリストにはならない。従って、相手が会いたいと思うにはどのような工夫をすべきかと読み替えてみる。この点、自分は経験上、以下のテクニック一つを使用すれば十分と考える。それは、
冒頭で自分のアピールポイント、キャリアにおける特色を2-3個箇条書きにすることである。ここでのアピールポイントは、当該募集中のポジションとフィットするものでなければ意味がない。従って、当該ポジションにフィットすると思われる自分の特技・経歴を抽出するという作業になる。これができる人は本当に少ない。また、転職エージェントも教えてくれない(知らない)。
3. 「実績や強み」が「再現可能」であり、「採用メリットがある」と感じられるか
これ何がいいたいかよくわからない。要するに、募集中のポジションで求められる職務内容と、自分自身の職歴がフィットしているとわからせるということである。
冒頭で自分のアピールポイントでフィット感を打ち出せば、ここでは以下の2つの作業をすればいい。
〇職歴のうち、募集中のポジションと無関係なものは省略するか短縮する
〇職歴のうち、募集中のポジションとフィットするものは具体的に分厚く書く
4. 内容は正確か
当然と言えば当然である。もっとも、馬鹿正直に考える必要はなく、「多少」盛ることは許容範囲である。
以上のように、職務経歴書は重要であるが、キッチリかける人は少ない。特に、初めて転職する人は十分上記項目に考慮した上で対応すべきである。