学習指導要領改訂により小学校3年生から英語教育が開始。小学校3年と4年の2年間が英語を得意科目にする最大のチャンスと考える理由

小学校3年生と4年生の2年間は、まだ正式な科目ではない。

学習指導要領の見直しにより、2020年から英語教育が大きく変容する。それに伴い営業教育の開始時期が2年間前倒しされ、小学校の3年生から英語の授業が始まることとなった。

ここでのポイントは、英語の授業が始まると言っても、小学校3年生と4年生の2年間は正式な科目でないため成績もつかず、カリキュラムの内容はお遊びに近く、受験に直結するような内容ではない。

学習指導要領を変えても、教える側のインフラは何も変わらない。

かなりの英語教育に関する改正のようだが、実は教える側のインフラは変わらない。教える側の教師や教材の本質は大して変わり様がないからだ。これは仕方がないことだが、そもそも小学校の先生は英語を基本的に話せないので、英語が話せない人が教えることができる内容は知れている。このため、2年間英語の授業が早まったところで、その間、小学生が身に着けることができる英語は残念ながら限定的である。

だからこそ、できる小学生にとっては、他の生徒に差別化するチャンスだ。他の生徒は2年間英語を学習しているような気分になっていてもほとんど大した語彙力や文法が身に付くことはない。また、外部の子供向けの英語塾も、特段その内容が変わるとは思えない。

小学校3年生と4年生の2年間に中学校3年分の英語をマスターする

歌やおゆうぎをいくらやったところで英語力は身に付かない。では、何をやればよいかというと、中学校の英語を先取りして学習すれば良いだけだ。ただし、興味をもってもらうために、映画、漫画、スポーツなどの子供が関心を持つような内容を取り入れる工夫が必要だろう。中学校の教科書は固い。アメリカ人の子供と日本人の子供が、日本文化について会話をするような想定になっていたりするが、現実的にそんなことはあり得ない。音楽なり映画なり、子供が普通に興味を持つ話題を入れればいいのだ。

その点、おすすめなのが英字新聞である。スポーツ、天気予報、広告、テレビ欄と、実践的かつ子供が興味を持てるネタも入っている。

若い時ほど記憶力は高いし、忘れても構わない。

若い時ほど記憶力は高いし、語学の吸収力も十分にある。だから遠慮せずに、中学校の教科書程度の単語はどんどん詰め込めばよい。これは今の教育現場の多数説とは異なるかもしれないが、だからこそ、他が上達しない間に差別化できるチャンスなのだ。

小学校5年になるとお受験が始まってしまう…

東京を中心とする都市部においては、私立が受験において圧倒的に優位である。従って、優秀な小学生は5年生になると、お受験の準備をしなければならなくなる。そうなるとお受験に向けた学習を中心にせざるを得ないので、自由に英語力を鍛える時間は取りにくくなってしまう。

その意味でも、お受験が始まる前の2年間に英語を詰め込んで得意科目にすることは重要なのである。